元女神の話

2014-02-11

数年前、２ｃｈで女神をやった事があった。

若かったが誰にも見せたことの無い身体を誰かに見せたいという理由からだった。

美人でない自分には一生彼氏なんてできないだろう。

一番ピチピチな頃の身体を誰かに見せて反応を見たい。と思っていた。

自撮り（もちろん顔は載せていない）を携帯で撮ってアップすると、

予想以上に反応が来た。

最初は谷間のみをアップしたのだが、

徐々に要求はエスカレートして乳首や性器を見せろと「おまえら」が言う。

結局願いを全て叶えてあげることはなかったが、結構な枚数の画像をアップした。

（法律に触れるかな、という一歩手前でストップした）

撮っている最中はノリノリだったし、アップする度に身体を褒められるのは嬉しかったが、

書き込みをストップした後、どっと後悔が押し寄せ、何であんな事したんだろうという気持ちになった。

過剰な要求がひどく「もう二度と女神なんてやるもんか」と思っていたので、

２ｃｈのそういうスレには触れないようにしていたのだが、

つい先日、ふとネットを巡回している時、まとめサイトのリンクに思い当たる文章を見つけた。

数年前の私のプロフィールが、そのまま記事の下品なタイトルになっていた。

「○○歳○○に住む処女がエロ自撮り」というような。

読んだだけで、全身の血の気が引くのが分かった。

間違いない、私だ。確信して開くと、見覚えのある画像が何十枚と現れた。

そこに写っていたのは若い身体をした私だった。

しかし、私の身体、こんなだっけ？と、少し笑った。

その頃は今よりもっと痩せていて肌に張りもあって

胸も柔らかいというより硬く、水を弾く若さという表現がぴったりだったのを思い出した。

後悔もあるが同時に懐かしさも覚えた。

そして何より、あんなにノリノリで、自分（の身体）を可愛く見せようとしている自分は、

身体自体は同一ではあるものの、精神的には別人に近い。

今こんな事をやろうと思っても、恥ずかしさや常識が邪魔してできないと思うのだ。

よく言う「若気の至り」ではあるが、若いっていいなあと、自分のことながら思った。

そして顔を載せなくて本当に良かった。

私の身体を何人の人が知っているんだろう。

きっとあのブログに載せられているくらいだから、500人以上には見られているだろうなと思う。

考えると恥ずかしいが、実感が沸かない。

AVに出る子の気持ちが少し分かったような気がした。

一つ心配な事がある。それは、いつか彼氏になる人が、私の身体を何かの間違いでインターネットで見てしまわないかどうか。

私の身体には特徴的なほくろがあるので、もしもバレてしまったら…と若干不安である。