四年前、就活に失敗した。というと、どこか物事がぼやけて聞こえるから不思議だ。
要はどこからも内定が貰えなかった。そこそこ良い中高に通い、なかなかの大学に入学した私にとって、初めての挫折だった。今はフリーターをしている。
フリーターでも良いと思っていた。働いている。ニートとは違う。
始めこそ半端な気持ちでいたバイトだったが、今は持ちうる限りの力を尽くしている。いずれは、自分の店を持ちたい。
ネットを探せば、同じ意見の人がたくさんいた。今の時代、雇用形態など問題ではない…
と、言い聞かせていた。
普段は忘れている。日々の雑務に追われて。時折、ふと思い出す。私は、フリーターなのだと。
本当は、仕事の話なんてこれっぽっちもしたくないし聞きたくない。だってフリーターに何か言えるはずがない。
なんだその客腹立つわー(お前に何がわかる)
大変だねー(お前よりはな)
でもそんな対応できてすごいよ(お前みたいになりたくないからな)
ありきたりな相槌を打つ。何を言っても、フリーターの戯言にしか聞こえない。社会を知らない、無知で愚かな負け犬の。
ただの被害者妄想だ。彼らには、誰かを蔑む気など全く無い。だからこれは、私が一方的に抱いている劣等感なのだ。
童貞と、そうでない者の差のようなものだ。一度越えるとこんなものかと思うが、知らない者からすれば、その溝は果てしなく深い。
無職でも稼げる、本当に好きなことを仕事に、正社員にこだわらない、日本の雇用が変わる…
耳に優しい言葉を探して、ブックマークする。そう、そうだよな!その通り!間違ってない!これで!これでいいんだ!これで!
ずっと、負け犬気分がつきまとう。この劣等感は、正社員になれば拭えるのだろうか。
完全に性格の問題ですね 他人との比較を避けられない限り治ることはありません つまり一生そのままです
おれよりましじゃん。 おれは卒業後もうすぐ5年、職歴なし無職童貞。バイトもしてない。バイトしてるだけ偉いよ。人間どうせ死ぬんだし、気にすんな。
どうせ死ぬんなら今死ぬのも変わりないんじゃん? 一縷の望みに願いを託すのならば、今から部屋を目張りして練炭でも焚いて、あの世からルイズたんが迎えに来るのを期待してみてはど...