2013-12-25

20代、フリーター負け犬

この時期は毎年、憂鬱になる。四年前の自分を思い出すからだ。

四年前、就活に失敗した。というと、どこか物事がぼやけて聞こえるから不思議だ。

要はどこから内定が貰えなかった。そこそこ良い中高に通い、なかなかの大学入学した私にとって、初めての挫折だった。今はフリーターをしている。

フリーターでも良いと思っていた。働いている。ニートとは違う。

始めこそ半端な気持ちでいたバイトだったが、今は持ちうる限りの力を尽くしている。いずれは、自分の店を持ちたい。

ネットを探せば、同じ意見の人がたくさんいた。今の時代雇用形態など問題ではない…

と、言い聞かせていた。

普段は忘れている。日々の雑務に追われて。時折、ふと思い出す。私は、フリーターなのだと。

正社員の友だちの愚痴を聞く。彼らは、大変な思いをしている。

本当は、仕事の話なんてこれっぽっちもしたくないし聞きたくない。だってフリーターに何か言えるはずがない。

なんだその客腹立つわー(お前に何がわかる)

大変だねー(お前よりはな)

でもそんな対応できてすごいよ(お前みたいになりたくないからな)

ありきたりな相槌を打つ。何を言っても、フリーターの戯言にしか聞こえない。社会を知らない、無知で愚かな負け犬の。

ただの被害者妄想だ。彼らには、誰かを蔑む気など全く無い。だからこれは、私が一方的に抱いている劣等感なのだ

童貞と、そうでない者の差のようなものだ。一度越えるとこんなものかと思うが、知らない者からすれば、その溝は果てしなく深い。

耐えがたくなったとき情報の海に飛び込む。

無職でも稼げる、本当に好きなことを仕事に、正社員にこだわらない、日本雇用が変わる…

耳に優しい言葉を探して、ブックマークする。そう、そうだよな!その通り!間違ってない!これで!これでいいんだ!これで!

そして、ふいに訪れる現実

ずっと、負け犬気分がつきまとう。この劣等感は、正社員になれば拭えるのだろうか。

ああ、でも今更なれるはずもない。一度逃げの人生を選んでしまったら。きっと、一生この気持ちを抱えていくのだ。


今宵もバイトフリーターより、メリークリスマス

  • 完全に性格の問題ですね 他人との比較を避けられない限り治ることはありません つまり一生そのままです

  • おれよりましじゃん。 おれは卒業後もうすぐ5年、職歴なし無職童貞。バイトもしてない。バイトしてるだけ偉いよ。人間どうせ死ぬんだし、気にすんな。

    • どうせ死ぬんなら今死ぬのも変わりないんじゃん? 一縷の望みに願いを託すのならば、今から部屋を目張りして練炭でも焚いて、あの世からルイズたんが迎えに来るのを期待してみてはど...

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