2013-12-01

親しい友人が自殺した

2週間ほど前、首をつって死んだらしい。彼は今年で30歳だった。今はただ悲しい。小学生の頃はいつも一緒に遊んでいた。家族ぐるみで海に行ったりしたこともあった。中学高校も一緒で、地方のそこそこの進学校に通っていた。彼は成績が優秀で、よく学校図書館勉強を一緒にやって教えてもらったりもした。高校卒業後、彼は旧帝大法学部に進学して、しばらくは疎遠になっていた。それから大学卒業の数年後に、高校同窓会の催す知らせを受け、疎遠になっていた彼のことが気になり連絡を入れた。すると、偶然住所も近いことが分かった。それならと久しぶりに会って話でもしようとメールしたら、返事は遅かったけど会うことになった。子供時代から優秀な面しか見てこなかったので、きっと弁護士検事なんかになってるんだと、そう思っていた。カフェで待ち合わせして、自分は先に着いて待っていると、高校時代から少し老けたかもしれないけど、自分が以前から知っている姿の彼が後からやってきた。昔話や、大学でのことやその後どうなったかなど他愛のない話をするが、彼は相槌を打つばかりで、自分の話をしようとはしなかった。それを疑問に思い、彼のことを聞いてみた。しばらく沈黙の後、苦笑を浮かべながら、現在境遇について語ってくれた。今は司法試験合格を目指しているということ、求職であること、3回受験するチャンスがあるうち2回失敗していることなどを教えてくれた。この間一生懸命に聞くばかりだった自分に対して、何を思ったのかはわからないけど、苛立ちや、怒りのような振る舞いをするようになった。気づくと彼は泣いていた。自分の知っている彼はユーモアがあっていつも冷静だったから、衝撃的だった。明らかに情緒不安定になっていた。人の多いところで、お互いいい年した男同士が喧嘩別れの男女のように気まずくなり、この後に行く予定の場所があったが、それどころでない様子だったので、何かあったらまた連絡してくれとだけ言い残して、速やかに立ち去った。その数日後に悩みがあるならなんでも相談してくれだとか、求職中だと聞いていたので、知人の仕事を紹介したりもしたが、一切返事はなかった。そして、約1年後の今日、母から彼が自殺したと教えてもらった。あの時、逃げないでもっと、話を聞いてあげたらよかった。彼の助けになりたかった。なにもしてやれなかった自分に対して悔しいし、今はただ悲しい。

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