2013-06-30

社会人になって分かった、若者や部下を叩く心理

25歳、入社2年目の会社員

自分所属するのは物流部だが、なぜか売上分析の資料を毎月月初に提出しなければならない。

売上が締まるのが月末の平日、データに反映されるのが翌日、つまり土曜日の朝だ。

月初とは言っても1週目の水曜か木曜までなので、月曜日に始めれば3日程度の猶予はある。


その仕事は今まで自分がしていたが、上司意向で同僚2人に任せることになった。

正直なところ、いつも21〜22時まで残業して途方に暮れていた仕事を、定時に帰っていた2人に渡すのは気持ち良かった。

自分と同じ辛さを味わわせたかった。


そして引き継ぎを済ませ、2人が作ったエクセルの資料を見てみる。

よく考えればわかるが、普段エクセルほとんど使わない2人がこんな難しい作業をこなせるわけがない。

それでも細かいところがたくさん気になる。


シート毎にフォントの大きさがばらばら。

塗りつぶしの色が微妙に違う。

枠線が変なところに残っている。

見づらい。この資料を初見の人が見て理解できるだろうか。


この文章を読んでいる人は「そんなのどうでもいいじゃん」と思うはずだ。

しかし僕から見れば、半年以上頭を悩ませて磨きあげてきた形式なのだ

一応2人にも見本となるデータを渡してそれと同じように作るようお願いした。

しかし毎回一から作らなければいけない資料なので、全く同じようにはならない。


資料を見ながらそんなことを考えていると、よくニュースで流れる映像が頭のなかによぎった。

中年のオッサンが部下の感想を聞かれて「最近の若者ダメだ、オレたちが若かった頃は〜」という、アレだ。

入社して間もない彼らが一人前に仕事を出来るはずがない。

それでもベテランの人たちはこう思うのだ。

オレたちは大変だったんだ、だからお前たちも同じ苦しみを味わえ、と。

上司と部下の間で板挟みになり、どんな家庭でも問題の1や2つ抱えているはずだ。

今まで自分がやってきた仕事を他人が出来ていないのを見ると、そんな自分が慰められるのだ。

どうでもいいような細かいところを取り上げてあーだこーだと文句をいうのは、

彼らが何十年も社会人をやって築きあげた信条に反したことを僕たちがしているのだろう。


結局今は2人では手が足りず、自分も手伝って3人でやっている。

彼らに対する不満や、些細なことを論っていた自分への自己嫌悪は、一緒に仕事をするうちに消えていった。

とりあえず今は、新橋で飲んだくれ、カメラに向かって社会会社愚痴を漏らすような人間にはならないよう、あくせくと仕事をこなしている。

  • マクロかスクリプト組んでデータ流し込むんじゃダメなん? 人間が考えて書かなきゃならない部分はその後で付け足すとしても、フォントだの枠線だのは自動化できそうな。 結局仕事量...

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