中年期壮年期の方へのおじさん(おじちゃん)とかおばさん(おばちゃん)という呼称が好きではない。おそらく、自分が十代の頃、小学生におじさん呼ばわりされたあたりからだと思う。
世間一般的におばちゃんと呼ばれる方を差すときもお姉さんとしている。ビルのテナントで共有スペースの清掃に来ている方も「掃除のお姉さん」と呼称している。佐川やヤマトの配達集荷に来る方もよほどお年を召した方でない限り、佐川のお兄さん、ヤマトの兄さんである(西濃運輸の人はお兄さんと呼べる自信がない)。直接呼ぶ必要がないので当人には伝わっていない。妙齢の女性の場合は、「銀行のお姉さん」「お弁当屋のお姉さん」「保険屋のお姉ちゃん」くらいか。40歳代以上の男性の方にはお兄さんと呼称することはほとんどないが、肉体労働系の方にはお兄さんとしているかもしれない。これは職業差別だろうか。
理由は何だろう。そういえば母も地域を訪ねる系のテレビ番組で老年の方を「おじいちゃん」「おばあちゃん」という呼称が気持ち悪いと言っていた。相通ずるものがあるかもしれない。ただ、母の場合は孫ではない人が呼称するのが嫌みたいだ。
自分の場合はおそらく自分自身そう呼ばれたくないからというのもある。もう一つ、相手の年齢を考慮するのをめんどくさがっていること。自分が年を重ねるに連れて、相手の年齢認識と現実に齟齬が生じるのを恐れてちょっと嬉しい(?)方向に統一しているのかもしれない。
おそらく甥や姪からおじさんと呼ばれるのは抵抗ないと思うし、いとこの子供からおじさんと呼ばれたときも(正確にはちがうが)違和感はなかった。その後おば(子供からみて祖母)からお兄さんでしょというフォローが入ったのは逆に気恥ずかしかった。
おそらくどこかで語り尽くされているだろうことだと思うが、自分の印象をまとめた。