2012-09-21

楽天ISBN問題について考える

ISBNとは何か

International Standard Book Numberの略称で、世界共通で図書(書籍)を特定するための番号であるwikipedia)。

10桁、13桁ISBNについて

 2006年まではISBNは10桁で運用されていた。俗にISBN-10と呼ばれる。10桁の内訳は

言語記号-出版社記号-書名記号-チェックデジット(以下CD

となる。各桁の割り当てはCDに1桁、以外は決まっておらず、CD込みで合計10桁になる。

各項目の概要

 2007年以降は13桁に移行した、俗称ISBN-13、内訳は

978-言語記号-出版社記号-書名記号-チェックデジット

となる、各桁の割り当てはISBN-10に同じ

 ISBN-13に移行した理由は、英語圏でのコードが枯渇してきたため(その場合perfixに979が追加された)、EANコードとの共通化を図るためであるISBN-13への以降に伴い、CD計算方法が変更されたのは、CD計算方法EANに準じたためである

EANコードとは何か

 手近のバーコード印刷されている製品を見ると、45もしくは49から始まる13桁の番号が印刷されている、これがEANコード日本場合JANコードである

ISBN書籍識別番号なら、EANコード世界のあらゆる商品の識別番号である。こちらの概要は詳しくは説明しないが、

このEANコードISBNを共通化させるために行われたのがISBNの13桁化である

先頭のコードは国を表す(日本は45と49)が、書籍という商品にのみ978、979という固有の番号が振られている。

EANコードISBNコードの発行について

 当然の事ながら、製造者が勝手な番号を振っては共通コード意味を成さないので、国別にコード管理されている。

日本書籍場合は「日本図書コード管理センター」が、JANコードは「財団法人流通システム開発センター」が一元管理している。

楽天ISBNの問題について

 以上の事から勝手ISBNを発行する」という行為がどれほど業界無視かわかるだろう。

wikipedia電子化書籍楽天ISBNは、例えば「芥川龍之介」の場合

  • 5080000000024

が付与されているが、このISBN問題点は、勝手な番号が振られている事以外には

という点である楽天ISBNがどの程度広く利用されるかは不明だが(楽天内部ですら使ってほしく無いが、13桁もいらんだろ?)、

商品コードの混同、汚染という事態を惹起する可能性がある。「ISBNコード」が「商品番号」に変わった今、

まり心配は無いだろうが、世界共通のコード勝手に我が物とする厚顔無恥な態度は会社の体質と考えられ、

今後に同じような事態を引き起こす可能性は大いにあると考えられるので、

二度とこのような事態を起こさないために、ここに一筆するものである。てゆうかwikipedia電子化書籍消えてねえ?

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