確かに昔から何かとネガティブな考えを持つことは多かった。何かにつけておびえていた。
自分はどうにもならないとか、こんなことをしていたら親に怒られるとか、災害が来たらどうしようとか。
でも、おびえてはいるけれどそんなものは寝て起きたら忘れるものだったし、「だからどうした」と思える程度には何とかなっていた。
きっかけは推薦図書で読まされた闘病記だったか、あるいはうっかり見てしまった本当は危ないなあれだったか。
とにかく気がついた時にはささいな症状を深刻な病気に結び付けるようになってしまっていた。頭が痛かったらどうとか、消化が悪かったらこうとか。
バイトを始めてある程度自由にお金を使えるようになって、一時期は狂ったように病院に行きまくった。
その都度によって若干結果は違ったけれど、基本的には健康だった。調子が悪いと訴えても、そんなこともある程度で済まされる調子の悪さだった。
親はちょっとでも身体の不調を訴えようものなら烈火の如く怒りだした。元々心配性の気のある親だから仕方ないし、酷なことをしていたと思う。
それでも不安は収まらなくて、病院通いを続けた。毎週のように漢方を出されて(気休めだったんだと思う)、平静を手に入れるために漢方を飲みまくっていた。
もうこのままでもいいかと思っていたんだけど、ある日ふと自分がバイト代のほとんどを使っちゃってることに気がついて、さすがにやばいと思った。
こんなに検査しているのに、一向に自分が健康だと自信が持てないことに気が付いてしまった。むしろ「医者が見落としていたらどうしよう」とかナチュラルに考えるようになっていた。
なので医者に行くのはやめた。代わりに毎日ことある度に自分は病気なんじゃないかって不安を感じるようになって、やっぱり苦しい。
幸い大学には心理相談室が併設されているからカウンセリングを受けてはいるのだけど、やっぱり心療内科に通った方が今後の見通し的にも良いのではと提案された。
だけども、たぶん心療内科に行ったら薬を出されるんだろうなーって思うと中々腰が重い。散々気休めの薬をもらったくせに、メンタルの薬が怖いってのも変な話だけど、薬を飲んだら逆に「薬のせいで将来また何か病気を招いてしまうのでは」とか考えてしまいそうで。というか考えちゃうから心療内科に行けてないんだろう。たぶんこのあたり、親が結構おおっぴらに心療内科嫌いを公言してて(あくまでも家庭の中で、だ)その影響もあるのではとは思うけど。
ただまあやっぱり社会に出ること(出れそうにもないが)を考えると何とかしないといけないし、どこかしらで踏ん切りはつけるべきなんだろうなー。
心療内科と宗教の共通点 ・客は基本的に精神的に弱っている人である。 ・その「精神的な弱いところを救う」というのが看板。 ・相手の身になったり諭したり突き放したりという口八...
セカンドオピニオンが大切ですな。会社の産業医とか、本を読むとか。