学生を本気で支援する気があるなら、まず、あんな提示の仕方はしないだろう。
あんな援助の価値に疑念を疑問を抱かせるような、突っ込みどころだらけの説明のままで援助募集を提示すれば、炎上することくらい誰にでも分かる。家入氏は敢えて、炎上で話題性が盛り上がるのを予期して戦略的にやったのだろう。
しかし、その非難と叩きの炎の中に、実名と顔晒した学生を投げ込んで燃やすのは、一体どんな学生支援なのか。
学生を支援すると言うなら、炎上や世間の非難を防いで、study giftに登場した学生を守るための措置を講じておくのも、支援として当然必要なことだ。もっと説得力ある説明を提示できなければ公開にストップをかけておくのは、学生支援プロジェクトを名乗る者達の義務だった。
家入氏には学生を真面目に支援する気なんて無いよね、と受け取られても当然だ。実際にやっている行動から透けて見えている以上、いくら真剣さを口で語られても白々しさが拭えない。
家入一真(Kazuma Ieiri) @hbkr
批判するのも幻滅するのも勝手だけど、studygiftが多くの学生を救える継続的なシステムになり得るとただ信じて作った事だけは解って欲しい。坂口さんは賛同してその最初のケースとして出てくれた。見せ方や言葉が足らない部分があるのだろう。正すべきは正す。あとな、絶対やめないよ馬鹿野郎
支援に値しない(と見える)ものを支援対象として提示しているから非難され叩かれているのであって、学生支援のシステムを作ること自体がダメだと言われているのではない。そこを家入氏は、学生支援システムを作ること自体が叩かれているように摩り替えて発言している。
しかも要約すると「未熟な面もありますが、善意でやっているので、そこは分かって下さい」
まるでゆとりの言い訳だ。例えば、ほら、子供が「僕は町のゴミ拾いをします」と言ったものの、果たしてそれがゴミかどうか吟味せずに、地面に落ちていたものは他人の財物でも何でもゴミとして拾ってきてしまう。当然に怒られるのだが、すると「でも、善意でやったんだから、そこは評価して下さい」と自己弁護する。
これから沢山の学生を支援するために、大人の配慮が期待される人が、こんなゆとりめいた幼稚な対応で大丈夫なのか?
あと五年十年経った時に、坂口さんはこのstudy giftに噛んでいたIT企業のおじさん達をどう思うのだろうか。学生や、自分のことを本気で考えてくれた素晴らしい人達だと思えるのだろうか。人間として尊敬できる配慮があったなあと思うのだろうか。