2012-03-06

他の人の薄い本が読みたい。

数年前、ただでさえ母数の少ないジャンルの、オンリーワンカプで同人活動を始めた。理由は、描きたくて描きたくて仕方なかったからだ。オンラインでの活動はジャンルの特性から憚られたので、最初からイベントで本を出した。

オンリーワンだったけれど、思いのほか買って読んでくれる人達がいて、嬉しかった。そこから交流もできた。活動はしていないけれど、同じもの萌えている人がいることが分かって、それも嬉しかった。

同じ頃にTwitter流行り始めたので、ジャンル用の鍵アカウントを作り、読んでくれた人達とフォローしあった。そのうち別々の機会に知り合った人達も互いに顔見知りになり、同じ萌えを持つ人達が増えていった。

けれど、あれだけTwitterでは素晴らしく楽しい萌え語りをする人達が、ひとりもオンラインオフラインわず同人活動しないのが、最近気になるようになってきた。個々人の事情も様々なのは解る。私も含めたほとんどが日中仕事をしているし。

それでも、無い頭から絞り出して描いている私なんかより、彼女らのほうがよっぽど面白くて萌えるネタを考えている。同人歴も長いし、何かしら書いた経験もある人たちばかり。なのに、このジャンルのこのカップリングの本はどこを探しても自分の本しかない。それもかなりキャラに夢見がちな。ずいぶん身勝手なことを言っているとは思うが、むなしくなる。

「何か書く人いたら、合同誌でもゲストでもどんな形でも構わないし私の取ってるスペースで売るから書いてくれ」と思わずツイートしてしまい、自分が気持ち悪くてすぐに消した。

もっと、このカップリングの本が読みたい。それだけなのに、周りでも萌えは溢れているのに、自分で作るしかない。少し辛い。

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