2011-01-31

現代に潮騒が成り立たない理由 

女が男を試すものなんだろうなと思ってる。

かぐや姫が男たちに無理難題ふっかけた例の簡易バージョンとして、

女のために婚約指輪という無駄銭払う覚悟を問うているのだと。

「その火を飛び越えて来い」

言っていることはわかるけれど

そういうハイテンション儀礼と言うのは

から男へ・個人から個人への要請として成立するものじゃないと思うんです

そこには社会的インフラ整備が不可欠であることにみんなが気付いて欲しい


初江は個人のパワーだけで新治に炎を飛び越えさせたのではな

背後により大きなパワーを背負っていました

これは、成人を迎える部族少年バンジージャンプをさせるのと同じパワーです


少年達が子供の頃から

"それ"が義務であり誇り高いことでもあるのだと教えられていたからこそ

必要な時に年長者や女や子供から片務的な負担を申し付けられても

従容として、時に嬉々として、それを受け入れることができたのです


少年をそのような男に育てるには

子供の頃から少しの特権とそれよりずっと多い義務や責任とを与えて自覚させる必要があります

近代先進国少年はそういう教育を受けていません。

したがって騎士武士や戦士は生まれ得ません。


女の為に宝物を探してきたり火を飛び越えたりする男像は

古い社会に基づくロマンの形です

少女の頃から少年を「殿方」として立てるようなことをしたいなら別です

そうでない、そして実際そんなことをしてこなかった女が

火を飛び越える男を欲してもそれは不当だと思います。

掛けていない年金の給付を受けようとするようなものです


古い社会への回帰を呼びかけているのではありません。

そのような義務規範の身に着いた男を育てる社会コスト・個人コストは小さくなく

からこそ必要なくなった時点でそのシステムは命を失ったのですから


ただ、社会の過渡期と言うのは局地的なズレが多く起きて誤謬を産みます

未だに男は炎を飛び越えるべきだと思っている男女もそうです

その為の特権も名誉も訓練も義務も死も与えられてこなかった元少年

この現代に炎を飛び越える必要は無いと私は思います。


現代、

このようなことを筋道立てて説明できない少年達が

規範のロマンを求めて満たされない女と相互に憎んで対立した結果

スイーツ(笑)」「草食」のような言葉を生み出しました

互いに旧価値観の良く見える部分だけを当然の形として異性に求めているだけで、

これは気付きさえすればすぐ解決できる、ただの誤解です


高額なご飯、流行自動車、高価な婚約指輪、盛大な結婚式

これらは全て飛び越える炎です

名誉社会でない今、飛び越える炎から得る利益はありません。本当は。男女とも。

http://anond.hatelabo.jp/20110131095510

  • 盛大に勘違いしているみたいだけどさ、「昔」を言い出すなら、 ・婚約指輪は結納品の一つであり、結納に必要な費用は男の家(親)が出す ・女側(の家)は結納を受け取る代わりに...

  • といっても、このまま未婚男女が増えて少子化を進めていいというものではない。 利益がないなら、火を飛び越えないものには罰を与えるのがいいのでは?

  • ベタな嗜好としての「男らしい王子様」が絶滅しないのも個人個人の女の責任ではなく 社会として新しい価値創造が出来てないからだと思うぞ 代替品作る前に現行稼働中のものぶっ壊し...

  • 理屈で言えば男女関係の新しい価値や理想はフェミが提唱すべき が分からない。 戦後、家族が小型化した段階で、価値観特に伝統的なものについて自然に崩壊するのは確定的で、 そ...

    • だよね フェミがどれぐらい関係あるのか疑問 旧価値観へ回帰するルートもその通りだと思う 回帰は出来ないけどねえ どうするんだろうほんと

    • つーか 男女関係の新しい価値や理想 は色々なパターンをフェミが提唱しているけどな。 でも一般人の大多数がそれに従ってないだけ。従う義務もないしね。 むしろ「フェミ=頭おか...

  • わたし男だけど都合よく男らしさを求める女がムカつく。 都合よく女らしさを求める男にムカついてるだろうになんで逆はするんだろう。 わたしは女に古い女らしさは求めてません念の...

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