2024-03-02

日本人同士の偽装結婚

 成婚料金の無いマッチング型の婚活サイトを利用している婚活仲間(Aとする)から聞いた話。外資系会社員女性(Bとする)から、ぜひ会いたいとの申し込みが来た。2歳年上だが、まあまあ美人で、なによりBの仕事がAにとって興味のある業界だったので、会ってみることにした。最初は、探り合いだったのだが、次第に打ち解けて、また会いましょうとの話になった。ところが、次に会った時、なんと偽装結婚しませんか?との提案を受けた。なんでも、Bはかなりの高収入会社員であり、配当金FIREできるほどの資産ができているのだが、退職すると、その後の1年間で国民健康保険介護保険で100万円以上支払うことになり、それが悔しくて仕方ないそうだ。

 そこで、書類上は結婚して寿退社、夫(A)の扶養となり、健康保険組合被保険者配偶者として保険料負担なし、国民年金も第3号になりたいらしい。3年以内に離婚するが、その見返りとして、30万円を支払うという提案だ。Bは、離婚後も無職のままで、最低限の国民健康保険料を支払い、配当(分離課税)で余裕で暮らせるそうだ。社会保険的には、無職、無収入だが、そこら辺のサラリーマン以上の年収がある。

 Aにとっては、婚姻間中配偶者控除が受けられるし、家族手当ももらえて、バツイチが付く以外、デメリットが無い。婚姻間中でも、当然同居はしないし会うことも無いが、いまどき週末婚夫婦なんて珍しくない。ついでに、離婚の原因は妻(B)の不貞という事にしていいよ、その方が同情してもらえて、すぐに再婚できるよ、と言われて納得しそうになっているそうだ。当然婚姻間中合コンなどで本当の結婚相手を探すらしい。

 それって新手の結婚詐欺では?と思ったが、上記内容を含む契約書案まで見せてくれた。偽装結婚日本人同士なので、調査される可能性は低いが、不当に利益を得る内容が含まれ契約書は無効なのではないかと、アドバイスしておいた。仮にBが裏切ったとしたら、Aは健康保険組合会社から訴えられる可能がある。

 

 そこで、裏切り可能性をできるだけ潰すプチビネスを思いついた。

 定年まで勤め上げる直前の高収入独身男女と低収入だけど健康保険組合に加入している結婚諦め男女を偽装結婚させて手数料を稼ぐシステムであるオンライン節税セミナーとか銘打って定年間近の独身男女を集めて、偽装結婚しそうな人物選抜する。偽装結婚相手結婚諦め男女は、実は仲間で同じことを繰り返してもらう。メール書類のやり取りはシステム仲介作成するので、会うことも無く、本人間トラブルも起こりにくい。フォトウエディングと称して、AI生成写真でも用意してあげれば、周囲への結婚アピールにもなるし、お互いの顔もわからない。

 このスキーム参加者である定年間近は、健康保険負担が低減されて儲かる、結婚諦めも報酬や控除、家族手当で儲かる、システム管理者手数料で儲かる。誰も損をしない、誰もが得をする場合、儲けを失いたく無いので、裏切り者が現れる可能性が低い気がする。

  • わりと面白い話なのに誰も拾ってねえのな これ普通のサラリーマンはあんま実感ない(仕事やめてもすぐ次の仕事みつけちゃうから)けど 高収入から急に無職になる場合は真剣に考える...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん