2024-02-21

自称発達障害

発達障害現代社会が生み出した病らしい。産業革命によって知的障害が生まれ情報化によって発達障害発見された、という言葉がある。学者じゃないから厳密な意味は知らないけど、「発達障害」なんてものは少し前の社会共通語としては存在していなくて、人々が自分のことを「発達障害なのでは?」などと考えることができるようになったのも最近ことなのだ。

私は多分何かしらの発達障害か、グレーゾーンなのだと思う。小さい頃から常識が無い」「変人」「キチガイ」なんて言われてきたが、誰も正解の振る舞いかたを教えてくれない。頑張って周囲を観察して「普通」を言語化、習慣化しようとしてもどこかでボロが出る。椅子に座っていられる時間が人より短い。街に出ると目線彷徨ってしまい、見ず知らずの人とよく目が合う。他人と比べて会話の聞き取り理解に困難があるようで、日常会話でも話についていけないことが多い。距離感なんてわからない。

でも、心療内科などに通院して公的な診断を受けるつもりはない。

診断を受けるということは、発達障害として生きるということだ。発達障害というお墨付きをもらったところで、社会定型発達を中心に回っていることは変わらないし、発達障害の私を受け入れてくれる聖母が現れるわけでもない。今の社会人間関係は実際のところ(社会正義として多様性が謳われるようにはなったが、市民感覚としては)寛容ではないのだから、「普通人間」として普通生活競争に参加するしかないのである

工夫の仕方はいくらでもある。どもりを予防するためにゆっくり話すようにしている。背筋を伸ばし、大股で歩き、目を合わせるようにすれば堂々として見えるので多動性を誤魔化せる。マスクをして口元を隠せば表情の不審さは隠せる。孤独に慣れ、趣味を持てば友達がいなくても平気だ。

普通の交友関係は難しいし、恋人はできないし、仕事の要領は悪いし、難しい会話はできないが、それでも私は普通人間としてあなたたちの仲間になりたい、認められたいので、診断を受けることはないだろう。だからあなたの周りにちょっと変な人がいても、あんまり拒絶しないでいて欲しいな。

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