2023-09-25

メモ】(抜粋転載)「認知」という言葉 重要な2つの定義

以下のブログより抜粋して転載

私はブログ筆者ではないです。

https://inthevillege.com/ninchi-1/#toc4

認知」という言葉 重要な2つの定義

認知科学や認知心理学などの領域使用される場合意味と、心理療法の一つである認知行動療法の領域で使われる場合意味です。どちらも近年注目され、現場で用いられることが増えてきている言葉でありますので、それらの違いについてはしっかりと理解しておかないとかなり混乱してしまうことになるかと思います

定義① 認知心理学における「認知

認知心理学などの(広い意味での)認知科学の領域において認知という言葉は、人が五感を用いて外界の情報を取り入れ、保持や処理し、何らかの方法で出力する一連の情報処理プロセスのことを指すことが多いかと思います。つまり、人の知的能力構成する情報処理能力全体を指す言葉ですね。

定義①の使用例としてイメージして頂きやすいのは「認知症」という言葉です。この言葉は人が老人期になった時に加齢とともに認知機能が低下してしまい、様々な生活上の困難が発生してしま現象を指す言葉ですよね。

定義② 認知行動療法における「認知

定義②では、認知という言葉を「自覚された思考」「状況に対する意味づけ・解釈」というような意味使用しているということになります日常用語で言うならその人の「考え方や捉え方の癖や傾向、またその捉え方を通じて得られた考え」といったことを意味します。

定義②における認知という言葉の分かりやす使用例として「認知の歪み」という言葉があります認知行動療法が知られるようになることで、対人支援教育世界に広まった言葉ですので、ご存知の方も多くいらっしゃるかと思います

例えば「べき思考」なんかは有名な認知の歪みの例かと思います。「◯◯すべきだ」という考え方自体が駄目な訳ではありませんが、それがあまりにも過度で何でもかんでも「これはこうすべき」「あの人はこう振る舞うべき」などという考え方ばかりになってしまうと、やはりストレスフルで生きにくさにつながる可能性が高くなるかと思います

言葉区別と使い分けについて

「この人は認知機能に問題があるため、認知の歪みが大きく非常に残忍な性格になってしまった」などと言う、一見もっともらしい説明をそのまま鵜呑みにしてはいけないのです。この説明がなぜ良くないかというと、定義①と定義②の「認知」という言葉を一つの文章の中で区別せずに使用しているからです。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん