2021-05-18

自殺未遂前のことについて②

原因は私の家庭問題とか、大学で上手く行かなかったことも多くあるけれど、結婚期間ふくめて8年の付き合いだった元夫も原因の一つだったように思う。

彼は私と一体になりたい気持ちが強かったように思う。

付き合い始めて3ヶ月目くらいの、喧嘩したときに、図をかい説明してみたことがあった。私はホワイトボードの中心に点線を描いた。そしてその線をぐにゃぐにゃとはみ出してる図を描いた。

「私が言いたいのはこういうこと」

私がそう言うと彼は、「○○が俺に、はみ出てきてるってこと?」と言った。

彼に逆の解釈をされて少し驚いたが、いずれにせよ、お互いの領域を超え出るのは良くないという話をした。

もともと、告白されたときから、少し感じた違和感があった。

「○○は根がない根無し草から、俺がグラウンドになってあげるよ」と彼は私に告白するときに言った。

私は彼をかっこいいと思っていたので、「試用期間1ヶ月くれるなら」と言って付き合い始めた。

彼は、私のことを深く愛してくれていたように思う。彼の愛情表現がどうだったものであれ。

ただ、私は彼によく「私はあなたのお人形じゃない」とよく訴えていたように思う。彼の愛し方は人形を愛するようだったように私は感じた。

彼は、私の身の回りのなんでもしてくれた。彼は私にとても優しかった。私がうつ状態うごけないときは彼が掃除をして食器を洗って。私の髪の毛を乾かしてくれたこともあった。

ひどい喧嘩がよくあった。私と彼の間では価値観が大きく違っていた。私は、「私は私、あなたあなた」という考えが強い。一方で彼は彼が元カノと共有していた価値観、「苦しみもはんぶんこ、楽しみは2倍」。私は彼からしたら冷淡な人間だったのだろう。私は冷淡な価値観しか持てていなかったので、彼の価値観に惹かれた。そういう価値観を持ってみたかった。

付き合ってから3週間目くらいに大きな喧嘩があった。

彼がインターンシップで私と2週間ほど疎遠になることがあった。私は夜の大学の帰り道彼と電話していて、そのときに知り合いの男子留学生とすれ違った。そのときに彼は私が電話で喋ってると気づかずに話しかけてきたので「I'm talking with a friend」と言った。ボーイフレンドという言葉に小恥ずかしさを感じてそう言ったのだった。そしたら電話越しにそれを聞いていた彼は怒り始めた。怒っていたというより、泣いていた。私は大学から家までの帰り道に彼と電話で喋りながら歩いていたが、彼をなだめなければいけないと思い、何時間も外で彼と電話した。その日家に帰れたのは深夜の2時を過ぎていたと思う。

その日くらいから、私は自分は冷酷な人間なのかもしれない。もうすこし彼のいうような関係を目指そう、と思って自分を変えていった。

試用期間1ヶ月も待たずに大きな喧嘩をした。が、むしろその喧嘩癒着を強くした。私達はこの後8年間付き合うことになる。

しかし、なんだか付き合い始めてから3ヶ月もすると、うつ状態がひどくなった。毎日泣いたり、大喧嘩したり。楽しいときはとても楽しいのだけれど、次第にうつ状態の日々が多くなった。

象徴的に思うのは、彼が私に鳥を撮った写真を見せてきた際に、「まあ、いいとおもうよ」みたいな態度をとってしまったときのこと。彼は私を喜ばせるために写真を撮ったようだったが、私が喜ばなかったので怒った。というか不機嫌になったあと怒って、泣いていた。「俺はこんなに○○のことを思っているのに、どうして」とよく喧嘩の時に言っていた。一方で私は「私の思考までなぜ彼の思う通りじゃなきゃいけないのか」という苦悩の中にいた。私が悲しかったのは、彼に同意しないと悪意や敵意にしか受け取られないこと。彼は「いつも周りに認められないのだから、せめて私には認めて欲しい」と言ってきた。最初は「私はあなたのお人形じゃない」と言って反抗していたけれど、そうすると彼が大荒れするのが目に見えるようになったので、笑顔で彼を受け入れるようになっていった。

私の部屋がいつの間にか血まみれになっていたことがある。喧嘩して、私が外に出ている間に彼がコップを割って、手を怪我したようだった。壁に血が散っていた。今思うと、大した怪我ではないし、私が先日ざっくり怪我をしたときのほうがひどかったと思うのだが、私は当時、動揺してしまった。しかし、動揺してる様をみせるのは良くないと思い、冷淡な態度を装って一緒に病院に行ってあげ、問診票など私が代筆した。彼は「病院処置してくれた男の人にかわいい彼女さんですねと言われて俺にはもったいないですよ、と答えたよ…」と言った。私はそんなヒロイックな彼があまり好きではなかった。

あと、私は彼が彼が不安になったり不機嫌になると壁や床に何回も頭を打ち付けるのが怖かった。たとえ夜中でも「ごめんなさい!ごめんなさい!」と泣きながら頭を打ち付ける姿をみて、彼が不機嫌になったり不安になるのが怖かった。

今思い返せば、時間が進むほどに、彼と私の関係だんだん歪んでいった。

GPSを常に共有していることもおかしかったと思う。これは彼が提案してきて、彼も共有するから私のも共有してということだった。また、結婚する2、3年前に大学喧嘩したときに、ささいなことで喧嘩して、「もう別れるさようなら」と立ち去ろうとしたら、首を締めてきて、叫ぼうとしたら口を塞いできたこと。

思い出そうとすると、なんだかストッパーがかかる気がするけど、今日はどうにか吐き出していく。

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