2021-04-14

なぜ「女性の方が恵まれている」と感じるのか。

女性の方が恵まれている、男の方が割を食っている」と感じている男がかなりいることは、近年SNSなどで可視化されている。

断っておくと、政治経済などのマクロレベル女性差別されているのは間違いない。これは強調してもしすぎることはない。

では「女性の方が恵まれている」のは、なんの根拠もない言いがかりなのかというと、そういうわけでもない。ミクロレベルでは、女性の方が恵まれているように錯覚する要因が確かに存在するからだ。

1. 恋愛市場

 恋愛市場においては、女性が選ぶ側で、男性は選ばれる側なっていることが多い。恋愛漫画や恋愛ドラマねるとん系の恋愛バラエティ番組ほとんど全てが「女性男性を選ぶ」という設定になっている。選ばれる可能性の低い男性からすれば、女性恋愛の決定権があるように見える。

2. 消費文化

 グルメ旅行ファッション広告サービスは、圧倒的に「女性向け」につくられているものが多い。テレビでよく紹介され、とくに最近増加しているカフェ雑貨店は完全に女性向けで、中年男性が一人で訪れるようなものではなく(かつての「喫茶店」はむしろ中年男性向けの雰囲気だった)、むしろ「小汚い中年男性」が決して近づかないような雰囲気になっている。男性向けの消費はあったとしても、車のような高額なものばかりで、金のない男性からすると女性が中心の消費の場から排除されているように感じる。

3. 家計

 結婚している男性の大部分も、家計の財布は女性が握っており、少なくとも日常的な買い物や消費に関しては、男性の決定権は小さい。このことは、上述の消費文化女性中心主義にも大きく影響している。

4. 非正規労働

 確かに正規労働世界では、マッチョ長時間労働飲み会文化などで女性排除されている。他方で非正規労働世界女性が主流で、非正規公務員などの事務仕事については完全に女性が独占しており、男性非正規身体負担が大きい3k労働に限られている。そして残念なことに、パート主婦非正規中年男性に対する侮蔑感情を持っている人は多く、パート主婦の多い非正規仕事につくと、かなりの確率いじめに遭う。

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