2021-03-14

研究者が嫌われたんじゃなくてあなたでは?

https://note.com/mokonuco/n/n1fb67f09e252

をみての感想。まず結論から言うと、企業研究大事にしているし研究大事にできてる企業が伸びてる。

企業にとって研究開発を断念する理由はいくつかある。

  • 念の為にやってるけど市場がなかった
  • やり始めたけどチームの成果が出なかった
  • やり始めたけどメンバーがイケてなかった
  • そもそも会社の業績が傾いて2年後に花開くことなんてやってらんない。まずは止血。

というのが断念する理由んだけど、note主は単に「方針が変わった」としか書いてない。10社会人やってれば多少はそれくらいの「風向き」は分かっても良さそうなのに、自社への向かい風、自分への向かい風を「研究者への風当たり」だと解釈してる。

まずサンプル1の風当たりを「研究者への風当たり」と一般化してる時点で、著者は研究者に向いてない。観測センスがない。

最初製品開発部門に配属されると聞いていましたが、いざ配属式に臨むと、同期の中でただ一人「研究所」と読み上げられました。 」

実はこのあたりでヤバみを感じる。内定研修を通じて「こいつは…つかえない…」と判断された可能性がある。新卒なら、いわゆる稼ぎ頭の組織修行を積むというのが定石。そうではないということは、大抜擢の可能性と最初から窓際に追いやられている可能性がある。可能性なのでどちらもありえるが、著者が干されている可能性を全く疑ってないのはやばい

それから共同研究と称し、某大学一時的に常駐したり、研究のため大学病院に出入りしたりと、なかなか面白い日々を過ごします。」

ここも、上司マネジメントしないでもいいという観点で、「干されてる」可能性がある。本当に欲しいのは共同研究というPRであって、著者に研究成果を期待していない可能性がある。

「なんのためにライフサイエンスやらせたの。 」

大学との共同研究という形がほしかったのであって、その教授の成果を自社で取り込める目処が「ついた」か「つかなかった」かのどちらか。

ぜーんぶだどっていくと、単に著者が新卒即窓際になっただけのようにしか見えない。

「 4月から研究者の身分剥奪されるので、次の雇い主を探しています。 」

とあるが、研究者は「身分」ではない。生業としての研究者に失礼だ。すべての仕事はチーム戦であって、役割が別れていて、ベンチ入りできるメンバーが決まってる。ベンチ入りを外れた投手が「投手という身分剥奪された」なんてぼやかない。ポジションスイッチするか、別のチームのトライアウトうけるだけだ。

私は研究者が大好きだし、研究者と一緒に事業を大きくしたいと思ってるし、ただ研究者を身分だと言い切る人や、研究投資する人の期待などを一切無視する姿勢は大嫌いだ。

  • 研究者アイデンティティを共有する人々は共に怒るべきだ。 「あなた個人の問題だよ。」という悪魔の言葉にどれだけの人が泣かされてきたか。

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