「全然怖くないよ」
「もう5年以上実名でネットやってるけど不都合な目に遭ったことなんかないよ」
「隠してるとオタクっぽいよ」
などと周囲の陽キャ連中から言われるのだが、今も頑なにハンドルネームを使っている。
理由は簡単で、自分自身がその日新しく知り合った相手をとりあえず検索して情報を漁ってしまうクセがあって、
自分が「他人は自分に興味がない」の反証になってしまっているので、自分以外の他人も裏で同じことをしていても不思議でないと感じてしまうからだ。
覚えてさえいればとりあえず調べてしまうので、2度目に会う時にはTwitterから最近の動向を知っていたり、
うっかりmixiやFacebookのガードをゆるめている人だと職場や趣味、出身校、生い立ち、過去現在の交友関係、
前略プロフとかの黒歴史くさいものまで一通り知っているような状態になっていることがある。
別にストーカーになりたいわけでもなんでもなくて、新しく知って興味を持った芸能人や作家のWikiやブログを読んでみるのと同じノリなのだろう。
名前くらいしか埋まっていないプロフィールカードを渡されたからとりあえず簡単に埋まるところをもうちょっと埋めたい、というような感覚。
少し探せば簡単に埋められるかもしれないパズルのピースを放置しておくのが落ち着かないというか堪えられないというか、まあ何かそういう性分のようだ。
何かを知ってこちらからどうこうするということはないし、知っていることを伝えたりすることは基本的にない。
そんなこと言われたらキモチワルイということはわかる。というか自分が言われたらいやだ。
ただ趣味とかの情報は話題を投げるときにややそっち寄りの話題を選んだり、これが趣味ならこの辺りも興味あるのでは?とアタリをつけて話したりはする。
「趣味:スノボ」という人に「随分寒くなってきましたね」から入るぐらい遠くからアプローチしてるから不自然さはあまりない……と思いたい。
検索しているとたまに成りすまし被害に遭っているっぽい人がいたり、明らかにネットで見栄を張ってストレスを発散していらっしゃる方もいたりするので、
結局はネットから得た情報は自分の中で半信半疑のまま、次回以降少しずつ確認していく感じをひっそり楽しむだけではあるのだけれど、
やっぱり二度目ましてだとおもったら自分の趣味嗜好や性格、過去の発言を一通り把握されている、なんていう可能性はなるべく潰しておきたくて自分がネットで実名を使う気にはなれない。
つまりネットで実名を出していない奴はもうそれだけでアウトってことだね 私は犯罪者ですとカミングアウトしているようなもの