後半、涙が止まらなかったし、あまりにも素晴らしすぎる演出に導かれ映画の世界に浸りきり、
作中で描かれる戦時下の日本の世界を酸いも甘いも存分に味わい尽くすことができた。
ただそれゆえに、スタッフロールで流されたクラウドファウンディングのクレジットが、とても残念だった。
あの文字列が出てきた瞬間、夢のような映画の世界から一気に現実に引き戻され、身体の熱がスーっと引いていった。
感動、台無し。
クラウドファウンディングがこの作品を制作するうえで、どれほど重要な役割を担ったかは、いろいろなところで聞いて知っている。
多くのユーザーの想いが作品として結実する、とても素晴らしい制度だと思う。
わざわざそれなりに長い時間を割き、出資者全員の名前が流れるのも、制作陣の感謝の気持ちの現れだし、出資者の当然の権利だと思う。
しかしそれでも、それを理解した上でなお、あのタイミングであのクレジットを出されたのには、ドン引きしたというのが正直な気持ち。
素晴らしい映画を観終わった後は、少しでも長い間、その余韻を楽しみたい。映画の世界に、浸っていたい。
「クラウドファウンディング」の文字列には、そのすべてをぶち壊し、一瞬で観客をシラケさせ、現実に引き戻す破壊力があると思う。
ああいうのはせめてエンディングではなく、オープニングで出していただけないものだろうか。
【追記】
映画の制作スタッフや配給会社は職業として存在しても、「クラウドファウンディング」は存在自体が無かったわけじゃん。
そこが私により生々しく「現実感」を感じさせたんだと思う…って、私も言われてみて気付いた。
あの作品の世界観の中で、「クラウドファウンディング」だけあまりにも「異質感」「生々しい現実感」「現代感」がありすぎたんだよな。
【追記2】
みんな同じこと感じてんだろう思ってたんだけど、反応みるとそんなことはなかったみたいだな。
ただ、変なHN問題や出資者多すぎ問題含め、映画の感動の邪魔にならないよう、
クラウドファウンディングのクレジットを流すタイミングは、もう少し工夫する余地がある領域なんじゃないか。
個人的には映画開始前、配給会社のクレジット(『東映』(ざっぱ~ん!)とかああいうやつ)の直前で流すのがベストタイミングだと思う。
いやオープニングはマジやめてくれ
お前が映画作れ
この世界の片隅には漫画は読んだけど映画は見てないからエンディングがどんなだったか知らないんだけど、映画全般に言えることとして、変な名前が流れてくることが多いからやめて...
まだ見てないけど、たしかに見終わって満足した後にスタッフロールではてなやツイッターで見かけるようなハンドルネームの奴の名前とかが出てきたら最悪な気分になりそうだと思う...
スタッフロール含めて作品っていうのもあるから言いたいことはわかるけどな。 まあでもオープニングに出すのはないわ。
あれはクラウドファンディング出資者へのサービスだから、あなたがそう思ったのは仕方ない。 最初に出てくるのと、エンドロール後に出てくるのと。 素晴らしい作品を見て「ああ私...
俺はあの映画は実際の「現実」と地続きのものとして観ていたから、 >夢のような映画の世界から一気に現実に引き戻され >素晴らしい映画を観終わった後は、少しでも長い間、そ...
この人達の協力がありましたっていう優しい空気が流れる時間なのに。 自分が観に行ったときほぼ満員だったけど席を立つ人は一人もいなかった。 お金は汚くて愛と感謝だけあれば映画...