2016-11-22

この世界の片隅に』のクラウドファウンディングドン引いた

この世界の片隅に」、あまりにも素晴らしすぎた。

後半、涙が止まらなかったし、あまりにも素晴らしすぎる演出に導かれ映画世界に浸りきり、

作中で描かれる戦時下日本世界を酸いも甘いも存分に味わい尽くすことができた。

ただそれゆえに、スタッフロールで流されたクラウドファウンディングクレジットが、とても残念だった。

あの文字列が出てきた瞬間、夢のような映画世界から一気に現実に引き戻され、身体の熱がスーっと引いていった。

感動、台無し

クラウドファウンディングがこの作品制作するうえで、どれほど重要役割を担ったかは、いろいろなところで聞いて知っている。

多くのユーザーの想いが作品として結実する、とても素晴らしい制度だと思う。

わざわざそれなりに長い時間を割き、出資者全員の名前が流れるのも、制作陣の感謝気持ちの現れだし、出資者の当然の権利だと思う。

しかしそれでも、それを理解した上でなお、あのタイミングであのクレジットを出されたのには、ドン引きしたというのが正直な気持ち

クラウドファウンディングってもう、「現実」そのものじゃん?

素晴らしい映画を観終わった後は、少しでも長い間、その余韻を楽しみたい。映画世界に、浸っていたい。

クラウドファウンディング」の文字列には、そのすべてをぶち壊し、一瞬で観客をシラケさせ、現実に引き戻す破壊力があると思う。

あいうのはせめてエンディングではなく、オープニングで出していただけないものだろうか。


【追記】

mobile_neko スタッフロール配給会社制作会社も協賛も現実じゃ無いのか

それはそうなんだけど、『この世界の片隅に』の時代には、

映画制作スタッフ配給会社職業として存在しても、「クラウドファウンディング」は存在自体が無かったわけじゃん。

そこが私により生々しく「現実感」を感じさせたんだと思う…って、私も言われてみて気付いた。

あの作品世界観の中で、「クラウドファウンディング」だけあまりにも「異質感」「生々しい現実感」「現代感」がありすぎたんだよな。


【追記2】

素晴らしい作品の珠に傷であんまりにも勿体なかったから、

みんな同じこと感じてんだろう思ってたんだけど、反応みるとそんなことはなかったみたいだな。

出資者の変なHN嫌悪感もつはいるらしいけど。

ただ、変なHN問題出資者多すぎ問題含め、映画の感動の邪魔にならないよう、

クラウドファウンディングクレジットを流すタイミングは、もう少し工夫する余地がある領域なんじゃないか

個人的には映画開始前、配給会社クレジット(『東映』(ざっぱ~ん!)とかああいうやつ)の直前で流すのがベストタイミングだと思う。

  • いやオープニングはマジやめてくれ

  • お前が映画作れ

  • この世界の片隅には漫画は読んだけど映画は見てないからエンディングがどんなだったか知らないんだけど、映画全般に言えることとして、変な名前が流れてくることが多いからやめて...

  • まだ見てないけど、たしかに見終わって満足した後にスタッフロールではてなやツイッターで見かけるようなハンドルネームの奴の名前とかが出てきたら最悪な気分になりそうだと思う...

  • スタッフロール含めて作品っていうのもあるから言いたいことはわかるけどな。 まあでもオープニングに出すのはないわ。

  • あれはクラウドファンディング出資者へのサービスだから、あなたがそう思ったのは仕方ない。 最初に出てくるのと、エンドロール後に出てくるのと。 素晴らしい作品を見て「ああ私...

  • 俺はあの映画は実際の「現実」と地続きのものとして観ていたから、 >夢のような映画の世界から一気に現実に引き戻され >素晴らしい映画を観終わった後は、少しでも長い間、そ...

  • この人達の協力がありましたっていう優しい空気が流れる時間なのに。 自分が観に行ったときほぼ満員だったけど席を立つ人は一人もいなかった。 お金は汚くて愛と感謝だけあれば映画...

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