4/8、テアトル新宿にて『劇場版テレクラキャノンボール2013』を鑑賞した。
女性一人でR18作品を映画館で鑑賞することに少々抵抗はあれど、観客同士の一体感が味わえるからおすすめとのレビューを信じ、劇場まで足を運んでみることに。
サブカル界隈で評価が高いから期待していたけど、私は面白いと思えなかった。
美女2人とのセックスが賞品として用意されてはいるものの、それはほとんどレース参加者の原動力になっていない。それなのにただひたすら優勝を狙いにいく姿勢は素晴らしいと思った。
一人当たり数分程度の短い時間の中で、それぞれの女性の魅力がセックス前・中・後の言動からきちんと伝わってくる。この辺に関しては10時間版も観てみたいな~と思わなくもなかったり。
こういう場面で男性客が爆笑していたけど、容姿の美しくない女性は嘲笑の対象でしかないということを再認識して、胸をえぐられた。
劇場って他の観客と同じ感情を抱けたら一体感を味わえるけど、逆の感情を抱いちゃうとめちゃめちゃ居心地悪い。
他のシーンでは爆笑していた女性がこういったシーンでは全く笑っていなかったので、彼女がこの映画をどう評価するか聞いてみたい。
この2人に対するカンパニー松尾の言動が、職場の若い未婚男女を本人たちの意思を無視してくっつけようとするめんどくさい中年社員みたいで引いた。
さらにあそこまで監督が二人に対して働きかけちゃうと、この作品のキャッチコピー『ヤルかヤラナイかの人生なら、俺はヤル人生を選ぶ』にみられる「個人が決断する勇気」から遠ざかってしまうように感じる。