パイロット不足のニュースが実際の状況とはまったく違うことを以前書きました。
この記事の内容は、資格はあるけど未経験のパイロットは大量に余っており就職難です。というもの。
このニュースなんだけど、よく動画を見てもらいたい。大学の説明会に親同伴でしょ?後半にでてくるけど学費は2000万円ほどです。なので子供だけでどうにかなる問題じゃないんですよね。で、こういう大学がいくつかあって、日本のパイロット資格者の大半を占めるようになる。ということは、パイロットは金持ちじゃないとなれないってことになる。それもこれも航空会社が訓練費用を出さなくなったからで、明らかにおかしな状況になっている。
ピーチのパイロット不足が大きなきっかけとなったが、これに伴って今ピーチがパイロットを募集している。その文面で未経験者の現状がわかるので紹介したい。
https://saiyo.axol.jp/12/c/jade-sky/entry/shokushu#c3
の少し下のほうに「副操縦士候補要員」というのがある。
航大やニュースに出てた大学を卒業すればここの応募資格はほぼクリアできる。見てもらいたいのはその応募資格の最後の一行。
これ。何度も応募してくんなってこと。つまり、この募集枠の人間はいくらでもいるということを現している。この1行でどれだけ未経験のパイロットが就職難で冷遇されているかわかると思う。あと、応募の回数に制限をかけるってのはどうなんだろう?他の業界のことはわからないけど有資格者に対する募集で回数制限って問題ありそうな気がする。今、パイロット不足のニュースで飛びつくのもいいかもしれない。4年後には状況がよくなっているかもしれないから。でも気をつけておいてほしいのは、ニュースでは就職難の状況が一切報道されないということ。ちなみに、JALの破綻前にも世界的パイロット需要の増加と大量の定年退職が問題になっていた。だけど実際には需要は増えなかった。この部分はいま資料を探していてまた今度まとめます。
まぁはっきり言うけど、現状ではパイロットへの道に進んだとしてもパイロットになれる可能性は20%以下だからね。2000万円かけて資格を取ったあとに他の道へ進めますか?募集の条件は満たしているが採用される可能性はかなり低いそんな状況で収入がないからといってパイロット以外の仕事ができますか?そんな道を進んでダメだった人をパイロットとはまったく関係のないあなたの会社では雇いますか?
みたいないわゆるサイレントお祈りはどうにかならんかな。航空会社はどこもこの方式で、返事をするとこのほうがめずらしいんだけど。どこも「安全とサービス」が売りのはずなんだけど、安全→作業の実施確認ができていない、サービス→問題外。表ではそう言っていても中身はこんなもんだよ航空会社って。
パイロット関係のことについて思いついたことをぐだぐだ書いていく。 パイロットは就職難 先週、J-AIR(JALの子会社)の採用試験を受けてきた。この会社は去年から4ヶ月...
NHKのニュースを見たのでその感想 パイロット不足のニュースが実際の状況とはまったく違うことを以前書きました。 最近のパイロット不足で誤解されていること この記事の内容は...
NHKのニュースを見たのでその感想 パイロット不足のニュースが実際の状況とはまったく違うことを以前書きました。 最近のパイロット不足で誤解されていること この記事の内容は...
今朝のニュース 桜美林大、パイロット養成指定を返上 管理ずさんと指摘 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150402-00000005-asahi-soci 簡単に言うと、学校内で自分達で試験やってもいいよってなっ...
運転手って、飛行機だけじゃなくて、車でも船でも、操縦している人が本気になったら、どんな悲劇もかなり防げないよね…