2014-07-14

NHKパイロット不足ニュースで報じられていないこと

NHKニュースを見たのでその感想

パイロット不足ニュースが実際の状況とはまったく違うことを以前書きました。

最近のパイロット不足で誤解されていること

この記事の内容は、資格はあるけど未経験パイロットは大量に余っており就職難です。というもの

パイロット志望の若者が急増(NHK)

このニュースなんだけど、よく動画を見てもらいたい。大学説明会に親同伴でしょ?後半にでてくるけど学費は2000万円ほどです。なので子供だけでどうにかなる問題じゃないんですよね。で、こういう大学がいくつかあって、日本パイロット資格者の大半を占めるようになる。ということは、パイロット金持ちじゃないとなれないってことになる。それもこれも航空会社が訓練費用を出さなくなったからで、明らかにおかしな状況になっている。

ピーチパイロット不足が大きなきっかけとなったが、これに伴って今ピーチパイロット募集している。その文面で未経験者の現状がわかるので紹介したい。

https://saiyo.axol.jp/12/c/jade-sky/entry/shokushu#c3

の少し下のほうに「副操縦士候補要員」というのがある。

航大やニュースに出てた大学卒業すればここの応募資格はほぼクリアできる。見てもらいたいのはその応募資格最後の一行。

・再応募の場合は、過去応募回数が1回以内の方に限る

これ。何度も応募してくんなってこと。つまり、この募集枠の人間はいくらでもいるということを現している。この1行でどれだけ未経験パイロット就職難で冷遇されているかわかると思う。あと、応募の回数に制限をかけるってのはどうなんだろう?他の業界のことはわからないけど有資格者に対する募集で回数制限って問題ありそうな気がする。今、パイロット不足ニュースで飛びつくのもいいかもしれない。4年後には状況がよくなっているかもしれないから。でも気をつけておいてほしいのは、ニュースでは就職難の状況が一切報道されないということ。ちなみに、JALの破綻前にも世界パイロット需要の増加と大量の定年退職問題になっていた。だけど実際には需要は増えなかった。この部分はいま資料を探していてまた今度まとめます

まぁはっきり言うけど、現状ではパイロットへの道に進んだとしてもパイロットになれる可能性は20%以下だからね。2000万円かけて資格を取ったあとに他の道へ進めますか?募集の条件は満たしているが採用される可能性はかなり低いそんな状況で収入がないからといってパイロット以外の仕事ができますか?そんな道を進んでダメだった人をパイロットとはまったく関係のないあなた会社では雇いますか?

*あと関係ないけどピーチのような、

書類選考通過者にWEB上で一次面接のご連絡

みたいないわゆるサイレントお祈りはどうにかならんかな。航空会社はどこもこの方式で、返事をするとこのほうがめずらしいんだけど。どこも「安全サービス」が売りのはずなんだけど、安全→作業の実施確認ができていない、サービス問題外。表ではそう言っていても中身はこんなもんだよ航空会社って。

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