何かというと、富裕層が叩かれる。
とりあえず叩いとけ、って感じだ。
富裕層にもピンキリで、年収1000万〜3000万もいれば、億を稼いでる人たちもいる。
自分は前者だ。
自分は今はフリーランスだ。組織には属していない。いわゆる専門職で、一人で売り込みから何から全部やっている。
もともとはサラリーマンだった。
サラリーマンしていた頃は税金について、そんなに深く考えたことはなかった。
こんなに引かれるのか…とたまに思うことはあっても、年末調整で少しは返ってくるし、納税は国民の義務だし、そんなに無茶苦茶な金額を取られているわけでもない。
何より自分で何もしなくても全て会社がやってくれるので、どうしても税金を払っているという意識は薄くなってしまう。
最初のうちは本当に食っていけなかった。
退職金を食いつぶし、ギリギリの生活。苦しいときは、単発でバイトもした。
フリーランスということは、つまり、収入がなければただの無職ということだ。
フリーのデザイナーです。フリーのライターです。フリーのフォトグラファーです。
名刺に書けばなんにだってなれるけど、収入なけりゃ、ただの無職と同じだ。
そんな生活が何年か続いた。収入は少しずつ上がってはいったけど、サラリーマンをしていた頃の給料には満たない。
会社という後ろ盾がないので、部屋を借りるのも大変だし、カードなんてもちろん審査が通らず作れない。
社会的信用はゼロだ。それでも諦めずコツコツ頑張って、なんとか食えるようになった。
振り込まれる仕事のギャランティーは源泉を引かれた額なので、経費等を計上して申告すれば、いくらか還付金はある。
そして、それからさらに頑張って、今はなんとか数千万稼げるまでになった。
が、あくまでただのフリーランスだ。会社組織ではなく、一人でやってるかぎり身体はひとつなので、受ける仕事にも限度がある。
どんなに働いても億は稼げない。そういう職種だ。しかも今の稼ぎがいつまで続くかはわらない。
完全に失職することはないかもしれないけど、いつまたサラリーマン時代の給料以下の収入に戻ってしまうかもしれない。
稼いだ金の中から今度は税金をはらわねばならない。還付金はもうない。
自分で申告して、自分で払う。還付のための申告ではなく、払うために申告する。
その税金の合計額は、サラリーマン時代の年収を超えるようになってくる。
税の公平というけれど、公平という意味では、税率が収入によって変化せず一律ならば、たしかに公平かもしれないが、稼げば稼ぐほど最高税率は上がる。
食えなかった時代、この今払ってる税金で2年は生活できたのに…。そういう金額の税金を払う。
でも稼いでるんならいいじゃないかといわれるかもしれない。
でも、フリーランスなんだ。いつ仕事がなくなるともしれない不安定な職業なんだ。
それはサラリーマンだって昨今は同じかもしれない。いつ首を斬られるかもしれない。
でも、フリーランスには退職金もない。年金だって、国民年金だけ。厚生年金はないので、老後に貰えるお金なんて微々たるものだ。
なんの補償もない。
たぶん、この数千万という収入における税額が一番理不尽に思える。
もっと稼いでる人にはもっと稼いでる人なりの理屈はあるかもしれない。
でも、数億稼いでいて、たとえその半分を税金でとられたとしても、手元にはまだ億の金額が残る。
無茶な使い方しなければ、とりあえず失職したとしても、路頭に迷うことはないだろう。
が、数千万という収入だとものすごく痛い金額を取られてしまうのだ。
別に楽して稼いだ金じゃない。
同じ苦労をして稼いだお金なのに、何故税率が違うのか。どこが公平なのか。
収入の多い人も少ない人も、真摯に真当に額に汗してしんどい思いして稼いだ金だ。
金持ちひとくくり、とれるところからとれという叩きかたは本当に悲しくなる。
数億稼いでるやつ、株とか額に汗せず儲けてる奴、搾取してやつについては知らん。
エノさん増田に書き込みはじめたんすか?
単純なことです。生活費にかかるかどうかだからです。 成熟国家であるが故です。しかし成熟国家であるが故に仕事で恩恵も受けています。 上がれば上がるほど遊ぶ金いらないよね、自...
これを富裕層ってくくりにしていいのか正直わからない。努力して普通に生きる人じゃないのか。