大学を卒業後、独立系SIでSEとして働いたけど、体を壊して公務員試験を受けて転職した。いま33歳。
大学からの友達もいろいろな道に進み、サラリーマンやってるやつもいれば自分で起業?しているやつもいる。フリーのミュージシャンやってるやつもいる。
ここ数年感じていたことだけど、組織に属して仕事をしている人間とそうでない人間でだいぶ価値観が違ってきて、話が合わなくなってきた。
ここでは組織に属していない人間を広義の「自営業者」と呼称させてもらうけど、自営業者の代表的な価値観には以下のものがある。
・規則(法律)は自分たちを縛るものであり、可能な限り守りたくない。
・自分たちは少数派で世の中は多数派にとって有利なので自分たちは不遇をかこっている。
そして、いかに自分たちが弱肉強食のグローバルな世界で生きていて、クリエイティブで機知に富んだ戦略を持って生き抜いているかを強調する。
そして自分の行動力の結果得た経験や人脈が、いかに価値のあるものかをアピールする。(代表的なものは以下のものがある。)
・こんな今までにないすごいことやってます!こんなに評価されてます!
僕は彼らの押し出しの強さというかにじみ出るイケイケ感が苦手だ。
そしてその声の大きさのまま、公的機関や政府を批判することにげんなりする。
彼らの言い分は結局のところ「俺様のやりたいことをやらせろ」なので、他人のことや公的機関の役割は全然考えていない。または無知から来る無理解にとどまっている。と思う。
日常的に官僚と接することが多い仕事をしているが、自営業者からの批判の内容なんて1ヶ月前に議論し尽くしたレベルのものではないか?と思う。
彼らが考えているのは個人ではなくて国(システム)全体のことなのだ。どんなに批判されていても、官僚は”日本のことを考えて”仕事をしている。(そしてそれを密かに誇りに思っている。)
そして彼らが働く上での前提が「法律」なので、法律に書いてないことはできないし、やれない。(自営業者はそれを理解しようとしないし、むしろ法律に縛られるなんて馬鹿だ(そして法律をうまくすり抜ける俺様がすごい)と思っている。)
と、ここまで書いてきて、上の文章の根源に自営業者である自分の父親への反抗があると気づいた。
エディプス・コンプレックス丸出しで申し訳ない。
自営業者の道に進んだ友人の発言に父親の影を見ているのだろう。
反省しよう。
よくわからない結びだけどなんとなく気持ちのざわめきが収まった。
彼らが考えているのは個人ではなくて国(システム)全体のことなのだ。どんなに批判されていても、官僚は”日本のことを考えて”仕事をしている。(そしてそれを密かに誇りに思っ...