2012-05-16

http://anond.hatelabo.jp/20120516180543

まじで、その通り。

一種のゲームなんだよね。

虚構新聞」は新聞という形式で嘘をもっともらしく語る面白さが売りのネタゲーム。そこにツッコミを入れて遊ぶゲーム

「また釣られたw」感を楽しむゲーム、あるいはそれに釣られる奴を馬鹿にして遊ぶゲーム

そして、このゲーム釣りタイトルというルールを用いるゲームだった。

そして、この「釣りタイトル」はアクセス数アップにつながるものだ。

これをまとめサイトが大っぴらに用いるようになった。

まとめサイトがやってるゲームは「虚構新聞」とは違うゲームだ。

単純に、人目のつくようなタイトルをつけてアクセス数を稼ぐゲーム

まじかよ、と思ってクリックする奴をおびき寄せるゲーム。そして、それが釣りタイトルでしたともネタバレしないゲーム

そして、アフィリエイトを稼ぐゲーム

しょーもない奴らが同じルールを用いるようになったことで、すでに「虚構新聞」がやってるゲーム正当性は棄損されていたことが、政治ネタに触れて明るみになっただけ。

釣りタイトルネタ元、虚構新聞ネタ元は「東スポ」だが、なぜ「東スポ」は釣りタイトルをやめろという抗議行動が起きないのか。

あるいは起きても止めずにすんでいるのか。なぜ東スポは「東スポからなー」で済んで、「虚構新聞」はネタでは済まされないのか。

東スポ」と同じゲームもっと悪質な形で参入してくる奴がもっといれば、「東スポからなー」では済まされなくなっているだろう。

だが、新聞という形でこのゲームに参加するにはかなりの参入障壁がある。だから東スポからなー、で済まされている。

しかし、インターネット参入障壁ゼロだ。「U-1速報」というまとめサイトが現れたとき、ある種の衝撃を俺は覚えたが、もっとひどいサイトはいくらでもある。

インターネットにおいて、そのネタネタとして遊ぶ場を守る障壁はゼロに近い。

それはインターネットのもの特質でもあるし、最近インターネット利用者、広告利益の変化によるものでもある。

簡単に言えば「バカが参入しはじめたら、そのゲームは終わり」とも言えるだろう。そして、そういう環境インターネットはなってしまったということだ。

その障壁をインターネット上に設けるとしたら、閉鎖したSNSゲームを行うか、一定リテラシーや用語が必要ゲームを行うかしかないだろう。

ある種のゲームが楽しまれ、そしてネタで済まされたものは、同じルールを悪質に用いるものが現れた時に破壊される。

これはコンプガチャやその他のゲームにも当てはまることかもしれない。

ここで言う「ゲーム」とはこの世の中すべてのことだ。

例は「なんJ」だろうが何でもいいのだが、例えばアイドルだ。

アイドルファンもある種のゲームを行なっている。AKBの盛り上がりの根底にあるルールというものは数多の評論家が指摘している通りだ。

ファンやユーザーが自発的にルールを設定、あるいは読み込み行うゲームもあれば、仕掛け人ネタとして楽しめるゲームを提示し、ルールを設定するゲームもあれば、その両方もあるだろう。

しかし、このルールを行なってもっと悪質でもっと過激なアイドルゲームが行われ、そこに陳腐化や悲劇が起こったときAKBを始めとするアイドルゲームは毀損されるだろう。

過激すぎると話題になっていたAKBドキュメンタリーDVDで見たのだが、俺は2パックの悲劇を思い出さざるを得なかった。

「"DIS"って"ネタだけどリアル感はある"ってゲームじゃなかったのかよ....」と通じるものが、確実にある。

AKBヒップホップシーンを(肯定的に)比較する評論がすでにネット上にあって、やはりなと思ったのだが、そこには肯定的にしろ否定的にしろ共通するものがある。

というか「ハイコンテクストな場を楽しむ」というゲームはどうしたってそういったものを含むのだ。

そして、ゲームは続いていく。

あと、ここまで書いて思ったが、「Web 1.0」的な虚構新聞CGMに殺られた、あるいはネット上のゲームの変化を読み損なったとかいう話もできると思った(小並感)

http://anond.hatelabo.jp/20120514122336

http://anond.hatelabo.jp/20120516163256

http://anond.hatelabo.jp/20120515220559

http://anond.hatelabo.jp/20120517123355

http://anond.hatelabo.jp/20120514023119

記事への反応 -
  • http://ulog.cc/a/fromdusktildawn/17378 フロムダさんは結局のところ絶対の価値なんて存在しないと思ってる。 「ほんとうにいいもの」だとか「ほんとうによいこと」や「ほんとうのしあわせ」...

    • まじで、その通り。 一種のゲームなんだよね。 「虚構新聞」は新聞という形式で嘘をもっともらしく語る面白さが売りのネタのゲーム。そこにツッコミを入れて遊ぶゲーム。 あるいは...

    • 「オレはこんなクソみたいなものをビジネスにして楽しいわけがないが、金が儲かるんだからしかたがない」という信条と 「合法の範囲であれば市場メカニズムで稼ぐことこそ正し...

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