2012-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20120325004547

違う。

投票権という参政権行使の議論と、思想の自由・表現の自由の問題が整理されずに議論されている。

投票したいなら投票すれば良いし、不起立は思想表現としてそうしたい人が不起立すれば良い。

教師にも生徒にもそれぞれに歌う自由があるように、歌わない自由もある。だから、その自由権権利として行使すれば良い。それで良い。

 

東京都がその国民の自由を制限する権限は憲法上無いし、教員教育者として国民に対して直接に責任を負っているのであって東京都知事に対して責任を負っているのではないから、教育者として必要なら起立する必要は無い。

 

君が代国歌で良いのかという点については、多様な意見存在することは、新聞論調に限らず、増田での議論でも明らかだろう。

から、「多様な見解存在する」という事実を教えていけばいい。「多様な見解存在する」という事実を教えていくためには、教員の不起立を懲戒の対象にすることは許されない。多様な見解の一つとして許容していかなければならない。

 

子どもたちは普段、教師から「歌の歌詞音楽表現には、多様な解釈がある」と教えられている。

君が代にかぎって「君が代歌詞音楽表現には、多様な解釈は絶対に許されない。君が世は天皇の統治が永遠に続くという解釈だけを国民の思想に植えつけなければならない」と教えられたら、子どもたちは混乱し、子どもたちの健全な発達が阻害される。

「歌には多様な解釈がある」と教えながら、君が代だけをその例外とすることは、子どもたちを【自分自身でものごとを考えない思考停止人間】に育ててしまう。実際にそういう子どもたちが大量に育っている。

 

教育者は、子どもたちの健全人格の発達を優先して考える行動するべきであって、東京都知事政治見解子どもたちの発達よりも優先させるべきではない。

教室現場では、「君が代平成になってから国歌法により国歌となったが、それまでは国歌ではなかったし、現在君が代国歌として認めない人たちは何千万人もいる。音楽や歌の表現に多様な解釈存在するように、君が代という歌にも多様な解釈存在する。大日本帝国は、君が世を永遠に続く天皇の統治である解釈した。そのような政治音楽解釈は、侵略戦争を実行するために必要な集権国家にとって都合が良い解釈であり、侵略戦争で利用された。そして大日本帝国戦争を起こし、戦争に負け、滅亡し、多くの人たちを不幸にした。戦後君が代は、国民を不幸にする軍国主義の道具として多くの国民から忌み嫌われたが、極右民族派極道ヤクザが稼いだ資金で法制度運動を展開し、保守政権のもとで法制度化された。だが国歌法が制定された当時の官房長官は“強制を伴うものではない”との政府解釈を示し、憲法が保障する国民権利と、表現への多様な解釈を容認した」という具合に事実を教えている。

そう事実を教えている教師が、学校行事で、国歌としての君が世を疑問も示さずに普通に歌っていたら、子どもたちは「この先生はぼくたちに本当のことを教えていない」と疑って教師を信用しなくなる。

知事から信用されている教師だとしても、子どもたちから信用されない教師は、教師としては失格者だ。

から政治利益が最優先ではなく、子どもたちの利益を最優先に考えている教師は、教師として、不起立をしている。

 

投票だけではなく、不起立の教員社会全体で許容していくことが、わたしたちの子どもたちの健全な成長のために必要だ。

 

最後に「軍国教育の手段として」君が代教育オワコンだという意見なら、まったく同意で賛成だということを付記しておく。

 

君が代を歌うのがおかしいと思うなら、選挙で一票を投じろ。

>それ以上はするな。

記事への反応 -
  • http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201203240177.html 俺はね、公教育というのはオワコンだと思ってるの。 教育は大事さ。 国の未来は人が創るんだもの。 でもね、公教育がそれを牽引するとはぜんぜ...

    • 違う。 投票権という参政権行使の議論と、思想の自由・表現の自由の問題が整理されずに議論されている。 投票したいなら投票すれば良いし、不起立は思想表現としてそうしたい人が不...

      • 教師にも生徒にもそれぞれに歌う自由があるように、歌わない自由もある。だから、その自由権を権利として行使すれば良い。それで良い。 ねえよ。 生徒はともかく、教師には諸法や...

      • 「この先生はぼくたちに本当のことを教えていない」と疑って教師を信用しなくなる。 君が代を歌う先生を生徒は信用しなくなるっていう理屈はよくわからないかったけど、お前の生...

      • たくじはカーチャンの自慢だよ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん