2011-08-12

LO8月号のクジラックス「ろりともだち」について

誰も触れてなかったようなのでちょっと書いてみる

LOというのは、茜新社の成人向け漫画雑誌である

タイトルから分かるように、いわゆるロリ系のエロマンガ雑誌である

その8月号に、クジラックスという作者の作品が載せられた

クジラックスはなんというか、割としょうもない作品を描く

しょうもないというのは、下手に現実的な視点で表現をする為に読んでいる方が「うわあああ……」と頭を抱えてしまう、という意味

クジラックスの作品で最も有名なのはLO2009年7月号に掲載された「らぶいずぶらいんど」であると思う

20歳なんですけど!ふくしの大学?に通ってるんですけど」の台詞で有名な「らぶいずぶらいんど」

掻い摘んでストーリーを説明すると、小学生女の子視覚障害者の男と出会って仲良くなり、年齢を偽りセックスをするが……といった感じだ

クジラックス小学生を主に描き、現実世界の何処かで見たニュースを思い出させるような作品を作る

さて、「ろりともだち」に話を戻そう

この作品では珍しく、少女の方ではなく男の方に焦点が当てられている

大学新歓で知り合った2人の男は、互いにロリコンであることをカミングアウトして仲良くなる

初めは動画画像を共有して、ロリ談義をする程度であった二人は

盗撮ぶっかけ(立ち読みしている少女に精液をかける)、声掛けをするなどエスカレートしていく

そして、最後には実際に少女を車に連れ込んで強姦をする

それを皮切りに多数の県を周り、何人もの少女強姦するようになる

最後は、車を目張りして練炭自殺を図るというものだった

この作品はちょっと異色かなと思う

単なる陵辱ものならそれこそ星の数ほど存在する

男が少女強姦して回るなんて話は珍しくもない

この作品が違うのは、男側の汚い部分をあえて見せたところだ

陵辱物だとしても、男側の考える事なんて必要でないどころか邪魔もの

そんなもの誰も知りたくないし、書きたくもないだろう

けれど、この作品で描かれる男の台詞には不思議共感してしまう部分があった

ロリコンという社会では圧倒的に少数派かつ迫害される存在

ネット世界でさえ、大手を振るって話せない程の属性

感情的に誰にも共感を示されないような存在

「ろりともだち」の最後は「こんな気持ち僕らにしか……分かんないよねぇ。僕らにしか……さぁ……」という台詞で締められる

それを(一般的にはマイナー誌とはいえ)雑誌メディアに載せた所が「ろりともだち」の凄いところだと感じた

登場する男2人が善人であると、とてもじゃないが言えない

けれど、自分にも彼らと同じように黒い部分(現実女の子と……)が存在するのは確かなのだ

誰もが分かってはいながら、抱えてはいながら

誰もが触れられなかった領域に雑誌という公の場で触れた作品は、どの様な影響を周囲に与えるのだろうか

とりあえず、結語が見つからなかったから「抜いた」とでも言っておく

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