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はてなキーワード: 毒舌とは

2024-06-13

こういう人が女性と付き合えないんだなと知った

ある日、会社とある男性が出向でやってきた。

若干強面だけど清潔感もあるし容姿としてそれほど悪くないとも思える。

無口だが常識的だしユーモア理解する、人柄として特に引っかかるところもなかった。

歳が近く共通する趣味もあったことで、仕事終わりに飲みに行くことが増えていった。

彼は普段は無口なほうだがお酒が入ると饒舌になるタイプだった。

時々彼の口からポロっと出る言葉にドキっとすることは何度かあった。

例えばニュース話題などが出た時に、端的に言えばなかなかのクソ発言をすることがあったのだ。

ネットでたまに見かける攻撃的なクソコメクソリプをしてる人みたいな、そんな感じの一言

まあそういう面だってあるだろう人なんだから、くらいに思っていた。

徐々に、会社女性と接する時の彼の対応が気になるようになった。

人柄も問題ないと思っていた彼だが、女性と話す時は妙に攻撃的なことに気づいた。

攻撃的なだけじゃなく、なんかちょっと偉そうだった。

例えて言うなら小学生の頃の男子っぽさがあった。

なるほど、女性にそんなに慣れてなくて緊張してしまうのかなと思った。

ただ少し度を越してるというか、なによりまずいのは女性に対してちょっとからものを言う傾向があることだった。

会社女性についても「~さんはコミュ力高いですよね」とか言うと「ああいうのはぶりっこから誰にでもそう」とか急に毒舌になる。

全体的に相手を人として見る前に女性という枠で見てしまう傾向があった。

こういうタイプはいじってくれる女性が合うとは思う。

不器用さを「かわいい」と受け取ってくれるようなタイプだ。

実は一緒に飲みに誘った女性の中で彼のことをちょっとかわいいかもって言う人がいた。

これはくっつけられるかもと期待したんだが

彼の場合そういうのがあると「舐められてる」と感じてしまうようでダメだった。いじっちゃダメな人になってしまう。

あと酔いが深くなると下世話な事を言う傾向も強かった。

生理的に受け付けない」

この難攻不落パワーワードの多くは、そういうにじみ出る性の強さを感じとっての事なのかもしれない。

ケンコバだって自分が下にもなれるからモテるのだ。

そうやって彼を観察しながら思ったのは

「これ無理ゲーじゃね?」

という気持ちだった。

彼本人は悪い人間ではない。恐らく一度でも女性と付き合ったりすれば

慣れも出てくるし女性に対する接し方も変わっていくはずだと思えた。

しかしその機会を自ら全力でぶっ潰してしまう。

完全にいらぬお世話だとは思うが、周りがなんとかしてあげたくても恐らく「マウント取ってきやがって」と思われてしまうだろう。

「ああ、彼みたいな人が女性と付き合うっていう土俵にも上がれないのかもしれない」

とはじめて知ったのだった。

2024-06-08

父親親族女性たちからまれてる

あなたのお父さんにはじめて会ったとき秋葉原オタクかと思った(笑)

あなたのお父さん、仕事中にめちゃくちゃ電話してくるの困るんだけど…

親族葬式時、亡くなった人のお嫁さんに長時間自分語り。お嫁さんぐったり。葬儀後、しばらく連絡を控えてくれと連絡あり。

   

チビブサイクしかも話がめちゃくちゃつまらない。自分のことばっかり。

おそらく、自分はちょっぴり毒舌ユーモアがあると思ってるが、実際はその場に適さな発言・失礼な発言が多い。

2024-06-04

anond:20240603221020

ストレートに指摘する毒舌な私」に酔ってるタイプも大概地雷から、周りの空気をマズくしないって意味でも愛嬌のあるデブ子の方が何倍もマシだなあ

2024-05-15

anond:20240515213526

毒舌芸人の真似をしてかえって品性を下げてるひとだ😧

2024-05-11

anond:20240511124639

どうせ無理やり言わされた体裁にして他人欠点毒舌風にあだ名にしてるんだろ🙄

2024-04-30

anond:20231203143423

↑うちにもこういう唐突悪口言う人いる

自身毒舌正論家だと思ってるのが悲しいところ

2024-04-22

教科担当死ね

もう高3なのにまともな授業しない内職させない、雑談したと思ったら女は若さが一番大事とか女は肯定し続けたら簡単に落ちるとか 美人は意外と男慣れしてないかアタックしろアイドルはちょいブスを集めてる とか

もう手垢が着きまくってる上に絶対教育の場で言ってはいけない話題したり顔で話すな あたかも今俺が初めて考えました 毒舌な俺 面白いだろ?みたいな態度 死ね受験生なんだぞ しょうもない雑談解説蔑ろにするな 給料貰うな 百歩譲ってルッキズムシマシ前時代雑談をするのはいいが内職をさせろ それか死ね

2024-04-08

川勝の講義について思い出すことな

昔、早稲田政経で川勝が担当する「日本経済史」の講義取ってたわ。

当時の川勝は、オクスフォード博士号取ってきた気鋭の若手教授。“校舎二流、教授三流”などと揶揄されてた我が母校にあっては珍しく、学会でも注目されるスター教授だった。

当時「日本経済史」は2年生から履修できる専門の基礎科目で、わりと受講してた人も多いはずである

橋下徹が“厳しいので生徒の評判は悪かった(笑)”などとテレビネタにしてたらしいが、“厳しい”というのは、当時早稲田の中でも指折りに単位取るのが簡単だった政経学部の中では、という話であって、もちろん出席を取るでもなく、普通に講義聴いて試験受ければ、まあ“良”くらいなら簡単に取れるレベルだったと記憶する。

いや、講義にでなくても著書を読んで「世界が注目する川勝理論」の骨子を理解しておけば、試験も恐るに足らず。

しかも模範解答の“シケプリ”が大量に出回っていた当時の早稲田で、あの講義単位を落とした人がいるなら、それはよほど要領の悪い奴に違いない。

経済学の一分野ではあるけれど、中身は歴史学に近く、面倒な数式とか経済理論を振り回すこともなく、自分のような数学が苦手なド文系政治学科学生にも優しい内容であった。

まあとき毒舌も挟まれるけれど、それも含めて話はうまいし、何を言ってるかすらよくわからんジジイ教授講義に比べりゃ全然まともで、そのインテリ然とした爽やかな風貌(但、当時の早大教授にしては)と相まって、女子学生の人気も高かった。学部女子一割くらいしかいなかったけど。

当時の早稲田政経は超マスプロ教育で、一番の人気講義であったスター教授ニシジュンこと西川潤の「開発経済論」は、講義教室大隈講堂というレベル。それでも抽選で外れて受講できない人が出る始末。

なお人気講義というのは、必ずしも学問的にレベルが高くて充実しているということを意味しない。

そんなに当時の大学生の志が高いわけがない。

単位が取りやすい”も大事な要素で、ニシジュンは有名教授で話もそこそこ面白くて単位も取りやすいという、実に人気講義の要素を兼ね備えたものであった。

世界が注目する川勝理論」というのは、当時川勝が自身経済史観を分かりやす一般向けにまとめてNHKブックスから上梓した著書『日本文明と近代西洋鎖国再考 』の帯に書かれていた文言で、その壮大なタイトルとともによく学内ネタにされていた。

ご本人もネタ化されているのを把握していて、講義では「あれば出版社勝手につけたんで、俺が自分で言ってるわけじゃない」とかよく言ってたが。

でも、そう言われるのも万更ではないご様子ではあった。

ゼミ指導教授としての川勝はよく知らないけれど、ゼミ入るのはわりと難しく、指導もそれなりに厳しかったようだ。

そんな川勝だが、当時、図書館の副館長も務めていて、そこで資料購入をめぐって上層部喧嘩して早大を辞めてしまう。

記憶が若干曖昧だが、たしか川勝の研究に直結する「英国議会資料」の購入をめぐって、予算的に折り合いがつかず、断固として購入を主張してた川勝が怒って辞めた、という話だったと思う。

購入をめぐって揉めてるという話は講義の中でも雑談として話していた記憶はある。「早稲田を知の殿堂にするためには絶対必要なんですよ」とかなんとか力説してた。

なぜかこれは鮮明に覚えているのだが、ある日、講義でなぜか論語の話をしだし

「六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えずって言いますけど、ありゃ孔子の゙ような偉大な人にしてはじめて到達できる境地なんですよ。凡人にはなかなかできることじゃないけど、そこを目指しなさいと。

世の中年取っても耳順わないやつがたくさんいるけど、あれはなんとかならないのか」

などと妙にヒートアップしだし、川勝よほど上の方と揉めてるのかな?と噂になっていた。

程なく川勝は日文研転出し、「日本富国有徳の国を目指せ!」と言い出して小渕内閣のブレーンになったり、静岡大学学長になったりして、気づいたら静岡知事になって、「暴言吐きながらリニア妨害するとんでも知事」になっていた。

実際、著書も講義おもしろかったし、ちょいちょいエリート主義毒舌が顔をのぞかせるけど愛嬌のある人ではあった。当時は。

学者言論人のままでいればまだよかったのだろうが、コンプラSNS正義が世の中を動かす時代にあって、政治家を全うできるキャラではなかったのだろうという、ざっくりとした感慨はある。

川勝の本、実家本棚に多分あると思うので、今度帰ったら読んでみようかな。

2024-03-16

是枝裕和監督の例の鼎談(のブックマークコメント)を読んで

”若手から「ご自身では反体制だと思っているかもしれないけど、もう業界においてはあなた権威なんだから、正しい権威になってくれ」と言われて……。『怪物』で批判が起きた時に、そういう立場人間スルーしてはいけない、と突き上げを食らいました。”

これって、アホなことや毒舌((笑))で面白がられていたインターネット一般人(や木っ端タレント)がキリ番999999超えるとかフォロワー1000人超えるとかブクマ500超えるとかしてくると

「それってよくないですよね」「許せません」「通報してやる」「実名でやれ」とか天誅を下され始めるのと似てるな…と

2024-02-19

ガチの男オタク自分より推しに全力でお金を使う方がいいとされてるらしいが

オタクのオシャレは自分を盛り上げるため、外部の人間からあのファンは見苦しいという認識をされないため、逆に男オタク自分よりも推しお金を使っていることが大事というのをよく見るし、不潔じゃないとか最低限の身なりさえ整えていれば別にこれに関して何か思う所は無かったが、最近セクシー女優さんへのプレゼントを見てこれは本当か?となった。

話題になった女の子イベントでもらったプレゼントを並べた写真には、カップ焼きそばやその辺の薬局で買える数百円のクレンジングオイルミンティアみたいなタブレットペットボトルお茶等。

比較画像で挙げられてた女ファンが多いインフルエンサー写真にはブランド物の紙袋やかわいくラッピングされたプレゼントがズラっと並んでいた。

流石にこの方はすごいレベルだしハイブランドとかここまでやれとは言わないが、男オタク推しお金を使うから自分の身なりは多少おざなりになるという話はどこに行った?推しにもお金を使ってなくないか

中にはブランド物より消えものの方がいいだろと言っている人もいたが、あのクレンジングオイルかわいいとかのイメージが一切ないまじで最低ラインの値段のもので正直もらっても全然嬉しくないし消耗品にすらならないし宣伝シールくらい剥がしたらどうなんだプレゼントなんだから

あんなにかわいくて自分身体資本にして働いているかケアにも凄く気を遣ってるだろうしコスメ質問にも答えてる女の子にあげるものがそれなのか?

過去写真でたまにハイブランドのものセンスの良いプレゼントがあったがこういうものをあげられる人の方が推しお金を使っているし身なりにも気を遣ってる 相手気持ちも考えられる。

お金を使えばいいとかいう話ではないし全員がこうではないが、プレゼント配慮の無さに引いたのと、推しお金を使っているから人に会うのに身なりを適当にしてる言い訳になってないがどうなんだと感じた話題だった。

追記

少しだけ伸びててびっくりしました。

いくつか思ったことがあるので追記します。

推しに関する認識が違う、コンテンツにはお金払うけど本人に貢ぐとかではない。というのには、ちょっとなるほどなと思った。

あと、周りでこんなセクシー女優さんが好きって言ってる友人も時々いるが、その子の顔がかわいいスタイル身体も綺麗で推してるという感じでAVに興奮とかではないからまず女優さんに対する認識が違うのはあるなと思った。オタクじゃなくてその辺のおっさん枠だというのは結構納得。

でも画面上で下半身のお世話になるだけじゃなくて、その子が好きで会いに行けるイベントまで行くのはそれはもう推し活に入るんじゃないのか…?違うのか…?

プレゼントに関しては、

以前毒舌配信者が、女の人にプレゼントあげるとして

クレンジングシュウウエムラは嬉しい

「軽めのコスメ」としてリップモンスターを選ぶのは失礼、自分Diorリップマキシマイザー定番にしてた

自分に当てはめてプレゼントキレイキレイもらって嬉しいかそもそもそれは日用品であって自分で買うものだが?Aesopのハンドソープが良い

と言っていたのにすごく頷いた。

これは全部4~5000円くらいでめちゃくちゃ高いわけではない。

食品は正直自分なら何入ってるかわからいから怖いけれど、ご本人が良いなら包装の中に更に個包装のような何重にもなってるやつとか、カップ麺だって+αでついでにこれ美味しいかたから食べてほしくて!とかなら…?

プレゼントというのはそういうものだと思っていたから4°C論争とか起きるのかと思っていたがそれ以前の話だった。

4°Cみたいなプレゼントとして好き嫌いの話ではなくまず大人として失礼。

それでコメントとかもざっと見て、ビジネスとはいえ本人が騒ぐの嫌がっているというツイートも見たのでこの辺にしときます、ごめんね。

でもそれにそんなことないよ〜とかリプしてるファンはもうちょいプレゼント考えてあげてください。

2024-02-13

辛口とか毒舌とか自称している人間がマトモなわけないんだよなあ

2024-01-29

自称データサイエンティストADHDみたいなやつが多くね?

なんか妙に言ってることが毒舌で腹が立つんだが

2024-01-07

anond:20240107061612

ニコ生毒舌配信者あたりがそれを言っても誰も気に止めないように、池田信夫知名度を除けば同レベルという認識なので、まぁ

2023-12-28

anond:20231228134157

いや普通の男たちのうち女を見る目のない男がこの女にひっかかってるんだ、

といいたいんだとおもうけどまあどっちにしろ言うのを辞めて正解だとおもう(とかいいながら書いちゃうよ)

 

ういういもの悪口をどかすと

元増田って自分で欲しいものと似合うものとが違うタイプなんじゃないのとおもいます

自分も人相見占い師に「保育園先生になればいい」とかいわれたやわらかいタイプの顔だけど性格はごらんのとおり↑なんだよな

性格を表し、もっとどぎつい服きたほうが他人には初見で中身がわかって親切なんだろうとおもうことがあるよ

まあメイク落としとかアレルギーかいろいろとめんどくさいかノーメイクやわらか顔毒舌BBAで生きていくわ

メイクするとちょっとリップアイラインしただけでも顔立ちがはっきりしすぎて怖いって家族にもいわれるしな……

2023-12-15

anond:20231215122827

「それは女性についてよく知りたかたからだ。」という文章見るだけで、多分この人は、人や女性が好きなのでは無く

ただ営業的な、ゲーム的な試行錯誤が好きだったんだな、というのが分る。

自分も同じだからわかるけど、そういう人が見せる「素の自分」って要は「一人にさせてくれ」なんだよな。営業的な視点が抜ければ相手に対する毒舌論破サイコパス的扱しかできない。

でもそれだと孤独から仮面を被って紛らわしてる。この悩みは呪いでもあり、同時に祝福でもあるんよ。社会不適合者が曲がりなりにも他人から愛情体験できるね。

2023-12-14

anond:20231214094521

かつて毒舌コメンテーターと呼ばれていた芸能人

ただの悪口しかいわんカスになってたりするから・・・

研鑽が足りない。

2023-12-04

はてブの中の格差

テクノロジー系:多少毒舌だったり思想強めではあるけど、ある程度有識者割合が高め。専門家が多いとは言ってないが

それ以外:お排泄物

なんだこの格差

2023-11-08

anond:20231108223730

毒舌漫才おもしろくないとかギャグ芸人で笑えないとかそういうのの一つってことだね

2023-11-07

令和の虎の虎が弱者男性に○ねという動画を観て引いてしまった

令和の虎に出ている

若い経営者がやっているYouTubeチャンネルがある。

そのチャンネル、元々尖っているチャンネルではあるので不愉快に思うこともある。

あるんだけど正しいと思うこと、勉強になる部分も多いので、ちょくちょく観てる。

今回書きたいと思ったのは数日前の弱者男性に対する動画

内容は女性ゲーマーのたぬかなさんが開催した弱者男性合コンの話からまり

弱者男性の話へ。

で、動画内に

弱者男性の救済は無理だから○ね)

弱者男性は周りにも求められていない

・本人も生きたいと思っていない

・誰が生きていてほしいと思ってるの?

等の発言がある。

いや、流石に○ねとか生きていてほしい人がいないとか

言い過ぎでしょ。ちょっと観てて怖くなったよ。

元々医学部生だったらしいけど、

こんなこと思う人が医者になろうとしてたのか?

から毒舌弱者に対する思いやりはなさそうだなと思ってたけど、

言いたいことはわかる部分もあったし、批判ばかりされて嫌になることもあるんだろうなくらいに思ってた。

先日、令和の虎で学生相手恫喝した件が問題になってたけど、

虎の方も「○ね」っていう動画YouTube上に出してしまうのか。。

冗談にしてもちょっとキツイ。。

今回は学生相手恫喝した件とは違って、

特定の人に対して言ったわけではないか

セーフなのかもしれないが、怖い人だなと思った。

2023-10-22

anond:20231022161008

ガイドライン範囲しか許容できないのに「全ての毒舌」は盛りすぎだな

全ての毒舌はここに

星やトラバ必要ない

トラバや日頃の鬱憤ガイドラインに沿って吐き出すところ

2023-09-27

私が出会ったモンスター社員の話

社会人経験はそこそこ長いけどIT関係職種は未経験」というステータス入社してきた女性が、

入社1日目にして既婚者である部長Aに「告白」して連絡先を交換し、「仲良く」なって、その後現場に配属されてきた。


彼女は関わるすべての人間を、自分より「上」か「下」かという点でまずはジャッジして、それに則って接し方を変える性質が強いように見えた。

先輩であろうが何であろうが、「下」とみなしたら徹底的に排除しにかかる(その際、すでに陥落済の部長Aの権力も余すところなく動員する)。


「上」とみなした場合、同性なら徹底的に媚びて、取り入っていく。

私は同性だが、なんとなくの雰囲気から「上」とみなされ、媚びて取り入った方がよいと(おそらく)判断された。

ただでさえ女性の少ないIT業界で、特定の同性にベッタリされるのは慣れておらず、当初は若干煩わしさも感じたが、当たり障りなく接していた。


「上」とみなした相手が異性の場合、色恋で取り入っていく。すでに部長Aと意味深関係であることはまったくお構いなしである

オタク男性の多い業界なこともあってか、あっさり陥落していく者も観測された。


厄介なことに、一度陥落する男性は、どんなに理不尽に思えても、彼女の主張に全面同意して味方するようになる。

結果、彼女排除したいと意図した「下」の者はどんどん居づらくなり、職種経験であるはずの彼女のやりたい仕事の「やりかた」が、どんどんまかり通るようになる。

そしてそれがルールになる。

そもそも彼女は口が達者で「正論っぽいこと」をまくしたてるのが得意だった。そこにさら部長Aの影をチラつかせてくるのだから普通若い男子は勝てない。


彼女のやりたい「やりかた」が、正しくて適切なものであればそれでもよかったが

必ずしもそうでないことが多かったため、私も閉口した。が、面倒なことになりそうだから、それをどうしようということも、特にしなかった。


彼女は顔がまあまあかわいく、巨乳で、いかにもオタクの好きそうなピラピラの服を好んで着ていた(ただし太っていた)。

飲み会なども積極的企画してくれた。

そういうとき彼女は決まってしこたま飲んで、今でいえば「たぬかな」的な毒舌で、はたまた時にほぼ「嘘」といっていいような話の盛り方で場を喜ばせ、

大抵、最終的にはベロベロに泥酔し、周囲の男に抱きついて離れなかった。

スカートで大股を開き、パンツ丸見えの状態椅子の上に寝そべってしまたこともあった。


そうして陥落した男のうち何人かは、突如、一転して「下」とみなされるようになって排除されるケースもあり、興味深かった。

あるリーダー(陥落済)の男性が、彼女と私のプロジェクトを受け持つことになり、その初日にこう告げてきた。

「俺は君たちと仕事をするのは初めてだから、まだ信頼関係ができていないと考えている。

信頼している、ということを言い訳にして、管理職としての責務を果たさず部下に丸投げする者を何人も見てきた。

俺はそういうことはしたくないから、これからお互いに信頼を築いていきたい」


この何が気に障ったのか、彼女部長Aにこう報告した。

「お前ら女のことなんて、俺は信頼しない、とあのリーダーが言った。あん差別野郎の下では働けない」

部長Aがこれを上に報告し、上も鵜呑みにしてしまたことで、リーダーお上から煙たい目で見られることとなる。


当の部長Aにしても、都合の良いときはこのように利用されていたものの、普段はもはや見下されているようにも見えた。


また、「上」とみなした異性が色恋で食えない場合問題であった。

初日にあっさりと陥落した部長Aと比べて不愛想で、一見怖そうに見える部長Bが、あるときから猛烈なアタックを受けるようになる。

が、部長Bはこれを受け入れてはいなかった。


そんなあるとき、通常の業務上の「注意」というほどでもない「指摘」程度のことを、部長Bが彼女に対して行ったところ、彼女は態度を一変させる。

部長Bにセクハラパワハラされた!!」と、部署中に触れ回り始めた。

いわく、毎日のように「誘い」を受け、断ったら態度を急変させてきた、というのだ。


これに関しては、実は困惑した部長Bがずっと以前から、ほぼリアルタイムで私に状況を伝えてきていたこともあり、

またのちにすべてのLINE上のやりとりが証拠として大公開されたこともあり、真っ赤な嘘であることが判明する。

嘘は嘘でも実態は逆で、彼女部長Bを執拗に「誘って」いたのである


同時にこの件とは関係ないところでも、彼女情緒不安定は加速した。

客観的には特に何も起きていないのに、業務中、はたまた会議中などに突然、怒り出したり泣き出したりすることが以前より時たまあったのだが

その頻度が決定的に高くなった。

業務ですらない、オフィス内で起こるちょっとした行き違いですら露骨にピリピリとして、周囲を困惑させた。


そんなある日、彼女がいつものように何かよくわからないことで会議中に泣き出した末、

会議終了後に、「もう私会社やめます!」と、涙ながらに私に訴えてきた。

マの悪いことに、これがたまたま本社幹部連中に近い人間に立ち聞きされており、お上に伝わり、社長レベルを巻き込んでようやく問題となる。


同時に、彼女のこれまでの問題行動、またそれに関して少なからず便宜を図ってしまっていた部長Aの挙動がすべて明るみとなり、

うその後はなんやかんやの阿鼻叫喚で、

最終的に、彼女は「訴えてやる」というようなことを言いながら、なかば追われるように自主退職していった。

「訴える」の主訴は部長Bによるセクハラパワハラということだそうで、会社としては「おう、やるなら受けて立つぞ」という姿勢であったが

あれから数年たった今でも、結局裁判などは行われていない。


余談ではあるが、この期に及んで彼女を庇った先のリーダーは、その不用意な庇いだてが原因で決定的に社長の信頼を失い、

数か月後には退職してしまった。かわいそう。


彼女会社にいた間、最初から最後まで、祭りみたいな騒ぎだった。

結局1年以上のつきあいで、情は生まれていたものの、正直ホッとしたという気持ちの方が大きかった。


というのも、彼女部長Bが食えないとわかって、自分会社から不信感を持たれているという空気理解するにつれ

表面上は、私に対しては可能な限り「普通」に接しながらも、

私が部長Bとデキているという思い込みを強め、私が部長Bとグルになって彼女排除しようとしていると、

明らかに疑心暗鬼を募らせ、ときどき探りを入れてきていた。


私はそれが我慢ならなかった。

だって、すべてにおいて清廉潔白で生きてきたというつもりはないけれど、

少なくとも、職場権力者を色恋で抱き込んで思い通りに進めようなどという下品マネは、絶対にしない。

お前と一緒にするな、と思った。お前がそういう人間から、そんな疑惑が生まれるんだろうと。


彼女がいなくなり、平和な日々が返ってきて、冷静になって思い返せば、とにかく最初から最後まで彼女目的がわからなかった。

周囲から見れば、彼女立場を脅かすようなことは本来、何も起きていなかった。


彼女は少なくとも彼女自身の「作業」に関しては、平均よりもよくできる人だったし、覚えが早く頭の回転も良かったから、

普通にやってさえいれば、間違いなく、普通に重宝される人材になれていたはずだった。

彼女が、必要もないのに勝手に人を排除して、必要以上に人と親密になろうとして、勝手情緒不安定になって自滅していった。

ただそれだけのことだ。


当初から「すべてを思い通りにしたい」という意識が強かったようではあったが、

それがだんだんエスカレートし、もはや「すべてが理想通りでなければならない」といったスタンスに変化していったように見えた。


会社の近所に住んでいた彼女は、その後も付近飲食店等で会社悪口を言いふらすなどしていたが、

現在も同じような職種で働いているらしい。

あの気質普通に働けているのか甚だ疑問ではあるが、

組織組織としてある程度マトモに機能していれば、もしかしたら大きな問題にはならないのかもしれない。


いずれにしても、社会にはときどき、とんでもないモンスターが紛れ込んでいるものだ、という話。

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