はてなキーワード: ペーパー商法とは
現代の豊田商事事件が起こったと思った。
元厚労事務次官は「行政官として恨みをかったとしたら本当に気の毒なことだ。理由はわからないけど、年金絡みのテロだとしたら、正常とは思えない許し難い行為だ」と話した。
ってコメントされてるけど、この人たちは「月数万の年金くらいで、人を殺す奴は異常」というコメントに見えなくも無い気がします。庶民からすれば、長い人生の半分を費やして積み立てたカネを勝手に消されたり、天引きされたりすれば、殺したくもなる人も出ると思う。年金の額によっては、後期高齢者医療保険を天引きされたら生活できない賃貸住まいの単身世帯の老人もいると思う。
お金持ちになればなるほど、人生におけるお金の価値が小さくなり、貧乏になればなるほど、人生におけるお金の価値が絶大的に大きくなる。上記のコメントは前者の意見であり、この事件は後者の意見なのかもしれない。
お金持ちほど「世の中お金じゃない」と言い、高学歴な人ほど「学歴は大事じゃない」と言うのと同じだ。
フランスなど、革命が大好きなヨーロッパなどで、これくらいの大きなカネの問題が発生したら、暴動が起こって、もっと人が死ぬと思う。だから、ヨーロッパの福祉は充実しているという意見がある。
日本の政治家は人が死ぬと動きが早い。
豊田商事事件の後にペーパー商法から消費者を保護する法律ができた。秋葉原殺傷事件の数ヵ月後に、日雇い派遣が全面禁止された。校門圧死事件のあとから、日本の校則が次第にゆるくなり、さかきばら事件のあと「生きる力」とか「ゆとり教育」とか言い出した。東大生が「自分の性器から白い液体が出る」と遺書を残して自殺したため、日本の性教育は発達した。
高校生のとき、日本を変えるにはセンセーショナルな発言を残して、誰かを殺せば変わると本気で思っていた。それは政治家になって日本を変えるよりもずっと手っ取り早いと思っていた。今ではそれは危険な思想だと思うけれど、そう思い続けている人もいると思う。
今回の事件と年金問題とは関係ないといい続ける政府関係者の意見に「そんなわけないだろ」とつっこむ人も多いだろう。模倣犯を恐れた各社マスコミの意見にインフォメーションコントロールを感じる。
暴力で訴えることは許されないとコメントがあった。しかし、人が死ぬということほど絶大なメッセージ表現方法を庶民は持っていない。
街頭でオバさん集団がデモをしてもなにも変わらない国なら、誰か殺そうという人も出るだろう。