はてなキーワード: エセ科学とは
http://anond.hatelabo.jp/20081209215136
これだけじゃなんだから追加する。
そのまえに、これだ。
http://anond.hatelabo.jp/20081209221648
文脈が錯そうしてるからとりあえずエセ科学批判の文脈だけでいうが、あの人たち市民運動としてやってるとは一言もいってない。あくまで学問の範囲、手続きの具体的な話としてエセ科学を取り上げてるって言ってる、まともな人はね。市民運動やりたきゃやっていいけど、じゃあ、エセ科学批判はじつは市民運動でしたって認めてくれよな。
で、本論をもうちょっと追記する。
これが問題なのは、つまり、エセ科学批判の学者たちだって、いろいろ言ってたくせに実は科学の真理性に安易によりかかってモノを言ってただけなんじゃないかってのがバレたって話なんだ。だから、水伝を批判する資格はないとまでこのケースでは書かれてしまう。
分野が違うからって言い訳にならない。それは僕だって法律は分からないけど、だけど法律の専門家のいうことを聞いて、ああこういうことだなって思う。最後は、しょせん素人だから専門家に対する信頼として、たぶんこっちだっていってどちらかを取るんです。ましてエセ科学批判って論理性が大事なんじゃないの? たまたま国籍法改正では、反対運動によりかかるかたちで理屈をくみ上げてしまっただけで、同じこと、エセ科学批判でもやってるんじゃないの?
今すぐ出てこないんだが、こないだはてなで見たのは、本当の科学なり科学者なら信仰しちゃったっていいよみたいな記事をよんだ。まあ、物のいいようだねってのは分かる。そこはまあいい。
でもさ、その本当の科学なり本物の科学者なりって、だれが決めるの?つまり、物事の正しさって最後はそういう形でしか現れなくて、エセ科学批判が考えてるようなものではあり得ない。だってそうでしょ。本当は、正しいと思われるものによりかかってるだけなんだから。バレたじゃん、こうやってさ。そんでこれが正しい正しいって、宗教じゃん、もろに。人文科学がどうのとか、難しい話は何も関係ないよ。
と書くと、もちろん反発を食らうだろうし、まともなエセ科学批判のひとたちのことまでいっているつもりはない。でも、何度でも書きたい。エセ科学批判しているまともな科学者の先生方は、こういうニセ者のエセ科学批判者は堂々と切るべきだ。政治運動ならともかく、学問なんだから。エセ科学批判するほうに、まともな学者って一体どの程度いるんだ。
その上で、今回は本音をはっきり書く。エセ科学なんぞ批判してたって、子供たちの教育はちっともよくならない。そういうところまで視野にいれて批判したいなら、教科書をもっと厚くする、いい先生を増やすと、そういう実際的な問題でがんばったらどうなんだ。悪いけど、意味ないよ。学者がネットでストレス発散にこんなネタで騒いでるだけなんだもん。申し訳ないけどさ。
いや、だから言ってるじゃん。ニセ科学批判側の行動がちょっと行き過ぎになってて、ネット右翼ネット左翼のことも笑えなくなってるって。
ようはさ、何だかんだ理屈こねるけど、科学を絶対的真理だとどっかで誤解してて、それがいろんな言説の支えになってて、あげくのはてにエセ科学批判は市民運動みたいな言われ方までされるんだよ。
別に市民運動といわれてもいいと思うんだが。市民運動といわれたら、その活動をやめなきゃいけない理由って一体何?その理屈だとあらゆる草の根の政治活動は悪とみなされ、お上とか偉い人の言うとおりにするのが良いって事になってしまうと思うが。まあ別にそれでも良いが、それなら科学批判なんかせずに素直に偉い学者を尊敬しようよと言いたい。
そういうノンポリがかっこいいみたいなのがネット右翼左翼を笑う意識の根底にあると思う。そういう人はいろいろ理屈つけて選挙も行かず政治に無関心なままなんだろうけど、自分の無気力さから目を逸らしたいだけなんじゃないかという気がする。だから活動的な人を見ると必死に揚げ足取りをしたくなるんだろう。
いや、だから言ってるじゃん。ニセ科学批判側の行動がちょっと行き過ぎになってて、ネット右翼ネット左翼のことも笑えなくなってるって。
http://www.cml-office.org/archive/1228710191201.html
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20081208/1228819928
・・・この人、ホントに科学者なんですかね。ニセ科学については散々ソース出せとか言ってるけど、この件についてはソースすら出してねえというのは。
それはそれ、これはこれって分けられないのは。。。説明する必要、ある? エセ科学批判側が想定しているようなあるべき本当の科学者なら、こんな馬鹿な理解をするはずもないから。いくら分野違いつっても、誤解にほどがある、ほどが。
はっきりいって、「水伝」非難する資格ねえよ。天羽先生。「水伝」よかひでえ。よくこれで理系の先生やってるなというレベル。専門かそうでないかというレベルじゃなくて、論理的な思考ができるかどうかというレベルの問題。
正直、語るに落ちたなという感じ。普段非難してるニセ科学信者の連中と五十歩百歩なんじゃないんですかね。少なくとも俺にはそう見えるんだけど。
全く同感。
ようはさ、何だかんだ理屈こねるけど、科学を絶対的真理だとどっかで誤解してて、それがいろんな言説の支えになってて、あげくのはてにエセ科学批判は市民運動みたいな言われ方までされるんだよ。だからさ、こういう人はとっとと切らないといけないんだよ。エセ科学批判する科学者としてはまとも、とかバカなこと言ってないでさ。周回遅れだのなんだのいって、結局なんにも分かってない、議論が実際に反映されてない、いい証拠だよ。エセ科学批判のまともな先生たちは、ここを反省しなきゃならないんだよって、何回いっても分かってもらえそうにないけどね。
>政治ならさ。少々の違いや誤解があっても味方は味方、敵は敵。切り捨てる必要はないですよ。でも、そうじゃないんでしょう。なら、完全に誤解してるエセ科学批判や、本来のかたちでないエセ科学批判にたいして、それは違うと言わなきゃ。でしょう?僕の言ってること、なんかおかしいですか?
おかしくないさ。でも、「完全に誤解してるエセ科学批判や、本来のかたちでないエセ科学批判」が実際にあるのなら、具体的に提示してみせろよ。エセ科学批判批判には、具体性がないよ。「○○というニセ科学批判は、かくかくしかじかの理由でおかしい」というものが、ほとんどない。
こういう誤解をしている自称普通の人が勝手に反発を覚えているだけ。
これは逆。
自然科学者にとって、自然科学で説明できる範囲は普通の人が思ってるよりもずっと狭い範囲でしかない。普通の人は、自然科学だったらもっとたくさんの事柄について断定的に説明・予測できると思いがちだが、自然科学者は自然科学は限定的なもので世の中のほとんどのことについて説明できないのだと、ちゃんと認識している。もし認識していないならそれは自然科学者ではない印なのだ。
実際の自然科学は、世の中のほとんどのことについて説明できない非常に制限されたものです。エセ科学批判とは、限定された自然科学ですら「明らかな間違い」であると証明できると言及しているだけのこと。「科学的」というキーワードさえ使わなければ叩かれることもないと思いますよ。
「科学的に」を「○○の科学的」と限定詞つきに言い換えすれば、無駄な軋轢は回避できるんじゃないですかね。たとえば「幸福の科学的」とか。
http://anond.hatelabo.jp/20081118195039
DNAうんぬんじゃなくて、女にとってその男が他の女に渡したくないヤツだからに決まってるだろうw
そういう趣旨のことをDNAがうんぬんいうエセ科学好きの女はいるだろうさ。
国だかどこかの病院だかが中絶したり離婚した女たちにアンケートみたいなのやってその中にいろいろと書かれていたのがあったと思うから、一度ネットで調べてみると増田が言ってるようなことも一部の意見だってわかるぜ。
離婚・中絶者ってめちゃくちゃ離婚経験なし・未婚・中絶経験なしのマジョリティを無視してると思うんですが。しかも日本じゃねーのかよ……文化違うんだから一緒にするなよ。
結婚したらまわりが「子供はまだ?」「早く作らないと年取ってからだときついわよ?」「早く孫の顔を見せろ」「子供がいないと半人前」一人目が生まれれば「二人目は?」「次は男の子・女の子ね!」「一人っ子はかわいそう」という周囲の抑圧に追われて産むか……となるか、もしくは周りのみんながやってるのにできない自分は欠陥品と思いたくないから作るか、まだ作るかどうか考えてないしもう少し先でもいいし、別に子供がいてもいなくてもいいと思っていたけどできたから産むかとか、将来のことを考えて面倒みてほしいから産むか、まぁそういう消極的な理由がほとんどだろ。産まない理由はいくらでも挙げられるけど産む理由なんて「できたから」それだけだよ。でもそれじゃだめだよって言ってるのがあの十一箇条で、ただそれを言われてしまうとできたからというほとんどの人にとって最大で唯一の理由付けが弱くなるんだよね。まぁ中絶しろとは言ってないのでできたらそのくらいの気概を持ちなさいよという風にも読めるけれども。
まぁ中にはいるよ。男を手放さないために子供作る人も。子供が好きだからっていう理由の人もいるけどね。理由なんて人それぞれ、ほんとうにそれぞれ全く違うんだからあなたが勝手にみんなそうだろwっていうのはなぁ。まぁ一部の人はそうなんでしょとしか。
手放したくなかったら殺すのが一番いいんじゃない。誰の手にも渡らないし、一番いいときの記憶だけ残ってるし。ストーカー殺人ってそういうのでしょ。
まぁでも普通の人はそんなことしないけどね。子供作るより結婚する方が早いし。どんなに浮気をされてても結婚してて離婚届に判を絶対に押さないと言えば離婚はできないわけだし、途中までうまいこと演じてだまして結婚までたどり着けば別に子供いなくても男を手に入れることくらいできるよね。
なんつーか創作見過ぎだと思うぞ。もしそういうのばっかり周りにいるなら住む世界を変えてみるといいんじゃないかな。
http://anond.hatelabo.jp/20081118194209
何を読み取ったのか知らないですが子供は授かり物なので優劣とかないとおもいます。
http://anond.hatelabo.jp/20081118193912
ひどい発言や行動をしないという意味での相手の選別は大事ですよね。
例は出したよ。たとえば弁当爺のシンクロニシティ話。あれ、はてブで誤解してるのがいるのもそれだろう、ようするに。
それにあんたひどいわ。まともに読み取れてないって書いただけでトンデモ認定されるんですか。その決めつけのどこが科学的な態度なの? そういう態度こそ、エセ科学がやりそうな手口じゃないか。だいたい、まともに読み取れてないってそれ反論を意図してるんじゃないし。そのトンデモ認定の決めつけで議論を有利に運べると思ったら大間違いだ。
たとえば?
俺の知ってる限り、はてなで「哲学的表現」を使うべきところで使っている例なんて全然ないぞ。
エセ科学批判のほうが限界超えてるというか、まともに読み取れてないことが多くて、ただの客観的物理的空間の押しつけ一点張りになってるよ、すでに。
たとえば?
批判されると「まともに読み取れてない」って逃げるのはトンデモの特徴でもあるけどね。
文学的ってか哲学的表現さえも許容されない傾向があるじゃないか。それがおかしい、もう行き過ぎだって言ってるんだよ。
そりゃさ、科学と擬装して人をだますのはどんどん叩いていいですよ。でもさ、そうやって限界をわきまえろと言っているエセ科学批判のほうが限界超えてるというか、まともに読み取れてないことが多くて、ただの客観的物理的空間の押しつけ一点張りになってるよ、すでに。だから宗教みたいだって言われるんだよ。
最近「エセ科学」が流行ってるみたいだから、コンピュータサイエンス分野の博士で現在研究員というバリバリの"科学"者の俺がそろそろ一言いっとくか。
そもそも、コンピュータサイエンスの研究者にエセ科学を語る能力はないと思うぞ。科学者というより芸術家だろう、あれは。
……と、コンピュータサイエンス分野の博士で現在研究員というバリバリの俺が言ってみる。
最近「エセ科学」が流行ってるみたいだから、コンピュータサイエンス分野の博士で現在研究員というバリバリの"科学"者の俺がそろそろ一言いっとくか。
いいか、科学に騙されないためには全てを疑ってかかるんだ。
まず、ディプロマミルって知ってるか?知らない人はWikipediaでも見てくれ。今じゃ博士号を金で買える時代なんだ。自分の知らない海外の大学で博士号取った偉そうな先生が尤もらしくその商品を推薦してたって信じちゃダメなんだぞ!(余談だが、俺の肩書きをハナから信用した奴は騙されやすい奴だな)
じゃあ、もう少し難しい話をしていこう。仮説検定って知ってるか?まぁ、ある仮説が正しいかどうかを統計的に確かめるもので、世の中の学術論文で広く使われるものだな。で、俺が思うにはな、統計とか検定なんて「信じ切る」助けにはならないものなんだ。例えば最高レベルの雑誌に載ってる論文だって20人ぐらいでしか調べてないこともあるんだ。しかも、検定って100%正しいことを証明するものじゃないんだ。95%とか、せいぜい99%だぜ。なぁ、20人ぐらいの調査で5%ぐらいはその仮説が間違っているかもしれないって、結構怖くないか?
最後にもう一つ、NatureとかScienceって知ってるか?有名な雑誌だな。まぁ、ここで発表されてる科学はまず正しいものだよ。でもな、物事に100%は無いんだ。以前な、ノーベル賞目前と呼ばれたある科学者が居てNatureとかScienceにバンバン論文を載せていたんだが、そいつの研究は全て捏造であることが発覚したんだ。これ2002年の話だぜ? 査読者も他の研究者も暫くの間捏造を見抜けなかったんだ。あんな有名な雑誌に載ってる話だって、正しくないものがあるんだよ。人はいろいろと間違う生き物なんだ.
いいか、全てを疑ってかかるんだ。もちろん、このエントリもだ。
続き → 笑わない似非科学者
でも、小学校でもっともらしく水伝教えてたのはゆとり世代よりはるか以前の先生たちなわけで。今よりいい教育をうけていたはずなのにこれでは、実は古い教育を受けた世代のほうがゆとり脳以下になっているんじゃないか。我々含めて。でないと、説明がつかない。
医療ミスがおこるとリソース不足を指摘せずに精神力で知恵を絞れみたいな議論になるのと同じで、教育だって本当はとうにリソース不足に陥っているのに、学校の先生は公務員だからみたいな感じで批判し続けた結果、こんなことになってるんじゃないか。
これで、本当にゆとり世代をゆとりといってバカにできるのだろうか。科学者たちはエセ科学をせせら笑うけど、人文学にだってウソ欺瞞エセ真理がはびこっているのに、なんとも言わない。言わない理由も分かるけど、でもそれで本当にいいのだろうか。なんか違うんじゃないか。
本当にゆとり世代をぼくたちはバカにできるんだろうか。
ひぐらしファンとして、放送自粛に嘆き悲しんでいる著者でありますが、マスコミの安易な報道にはもっと嘆き悲しんでいる所存です。ひぐらしが原因で少女が殺害?ふざけんなよてめぇぬっこぬっこにしてやんよ、ということで、マスコミの報道に対して初歩的統計学知識でもって批判してみたいと思います。以下は、専門家でもマスコミ関係者でもない一ひぐらしファンの戯言です。
何らかの原因と結果を説明する理論を実証するには実験をしなければいけません。実験とは、検証したい変数を限定し、その変数に大してなんらかの人工的な付加をかけることで、理論構築のための結果を導きだそうとすることです。例えば、"ポテトチップスを食べると体重が増える"という理論を実証したいのであれば、必要数の被験者に大してフォアグラ用のガチョウのようにポテトチップスを食べ続けさせれば良いわけです。しかし、実験をするに当たって気をつけなければならないことは、人口的に付加与える変数以外に結果に影響を及ぼし得るような他の変数が多数あると結果は歪曲されてしまう、ということです。たとえば、"ポテトチップスを食べると体重が増える"を実証する実験を行うに当たり、被験者が他に高カロリーの食べ物を食べていたり、運動不足であったりすると、検証したいポテトチップスと体重増加の原因-結果関係を検証することが困難です。なので、実験する人間は被験者に大して厳しく食事管理を行ったり、適度な運動が可能なような環境を用意することが必要です。実験において重要なことは、検証する変数を限定すること、環境を設定すること、といえます。
実験をすることはお金もかかりますし、手間もかかります。そもそも、変数を限定する環境に被験者を長時間拘束することは、検証内容によっては非常に困難になります。そこで、実験の代わりに観察という手段で理論の実証を試みることになります。観察の場合、サンプルとして選ばれた人たちは自然な環境で通常の生活をし、実験者が彼らに人工的な付加を与えることはありません。実験者は通常生活を営むサンプルから検証したい変数を含むデータを集め、それをもとに変数と結果の関係性を実証します。重要なのは、観察の場合は、検証している変数の他に結果に影響を及ぼし得る変数がたくさんあることです。"ポテトチップスを食べると体重が増える"を例にとると、観察では被験者からポテトチップスを頻繁に食べるという情報と体重を聞き出し、それらの関係性を検証していく訳です。しかし、ポテトチップスを頻繁に食べ、かつ太っているサンプルの人間が、他にも多くの太る原因となる生活習慣を踏襲していることは安易に想像できることであり、ポテトチップスを頻繁に食べることはたくさんの変数の一つでしかありません 。サンプルのデータを使った観察からはポテトチップスという変数と体重という変数は並列に位置し、二つは関係している、ということしか導きだせません。ポテトチップスを食べるからピザになる、のではなく、ピザだからポテトチップスを良く食べている、かもしれないのです。多数の変数が関わっている観察においては、原因と結果を引き出すことはできません。
ひぐらし自粛事件を以上のことをふまえて検証してみます。まず、京都16歳少女の父殺害事件から”ひぐらしのなく頃に”という作品が少女を殺害に導いた、という原因と結果の理論をたてることは、現時点の証拠不足により不可能です。少女が殺害に導いた変数は、父との関係・学校での人間関係など計り知れません。 上記で検証したように、原因と結果を検証するには変数を限定しなければならないのであり、マスコミが安易に検証できるものではありません。 以下の
「歪曲して事件に影響があったかのように報道した」説に賛成の人が多いだろう… 何か事件が起こると、浅い考察で原因を探すのが現在のマスコミのお得意分野であることも事実である。
という近添さんの発言を厳密に検証すると以上のようになります。
しかしマスコミは結構狡賢いもので、”ひぐらしのなく頃に”が殺人の原因になりましたよーとは言いません。あくまでも二つの事柄の関係性を繰り返し、オドロオドロしい音楽とナレーションにのせて報道することによって、視聴者側が自らの頭で二つの事柄の原因-結果関係を描いてしまいます(マスコミやテレビが放送するリアリティーと現実世界の二つを視聴者がごっちゃに考えてしまう、ということを説明するCultivation Theoryという理論もあります)。 マスコミが放送しているのは関係性の羅列でしかなく、原因と結果は厳密な検証が行われないと実証されない、というリタラシーを持って報道を読むことが必要です。
更にマスコミは事件が起こると事件の一般化を試みます。”ひぐらしのなく頃に”を見ていた少女が父親を殺害した、よってかような作品を見ている人間は殺人者予備軍、というような図式です。しかし、個々の事件のようなケーススタディーにおいては、事件の構造的解析を行うことはできても、その事件から社会的な構造を描き、実証することはできません。サンプル数が1しかない検証内容なんて鼻糞くらいの価値しかありません。マスコミの報道を読むには、検証にはどれくらいのサンプルが使われているのかを注意深くまた批判的に見ていく必要があります。マスコミがよく使うメタ分析(既に行われている研究結果などを使って実証していくこと。専門家の話というのはこれに当たります)も視聴者自らが論文に当たって理論の検証を行うのが良いのかもしれません。あるある大辞典はメタ分析を適当に並べ立てて原因と結果をでっちあげた報道の悪いケースです。
エセ科学議論が一時期はやりましたが、エセ科学的な検証方法は科学以外の様々な議論に当てはまります。議論において、原因と結果を実証することは最も難しく、マスコミが行うような一夜漬けの検証では不可能といっても良いでしょう。しかし、マスコミの 原因-結果関係をでっちあげる安易な報道は強力な影響力をもっており、間違ったリアリティーを視聴者に植え付けます。マスコミの報道を反証するのに個々の事件に対する知識や専門的な知識はいりません。議論を批判するには、ちょっとした議論形式の知識と申し訳程度の統計学の知識で十分です。lovelovedogさんが似たようなスタンスでブログを書いてはりますね。マスコミのメタ分析に対するメタメタ分析(なんのこっちゃ) でもってばしばしっと文句をつけていくのが、健全たる市民としての義務だと思います。
これからニセ科学批判に言及しようとする人のために、先人の足あとを集めてみました。
◎マークは続き記事あり。いつもの彼がコメントしている記事も多いので一応注意を。
8月24日 「水からの伝言」への批判が増えてます 【誘いの果実】
8月17日 分析化学会は「ニセ科学」と向き合うか◎ 【技術系サラリーマンの交差点】
7月27日 水伝は現代科学に風穴を開ける突破口になるか◎ 【hasenkaのメモ】
6月20日 ありがとうの方がうれしいじゃない 【整体師のでこぼこ日記】
6月19日 水、結晶、ニセ科学、そして否定 【「断想」 _since 2004】
6月3日 いまいちど認識をあらためる時だ◎ 【アルバトロス海溝 D島改】
6月2日 ボクは血液型マニア◎? 【なんちゃってサラリーマンの独り言】
3月24日 ニセ科学、疑似科学論議よりも具体的な批判を◎ 【― ブログ・発見の「発見」/科学と言葉 ― 科学上の発見から「意味」を発見】
3月20日 なぜエセ科学をネタとして採り上げる方々は「タバコ有害論」を採り上げないの?◎ 【uumin3の日記】
3月2日 書評 - 水はなんにも知らないよ 【404 Blog Not Found】
2月15日 血液型性格診断について小考察ver.2-daily◎ 【うろぶろぐ】
2月14日 ニセ科学を糾弾する人は科学で解明されないもののうち、何を信じているのだろう 【DELICIOUS LIFE】
1月30日 科学とニセ科学◎ 【Intersecting Voice Cafe】
1月12日 科学的根拠が無いものを信じてはならないのか◎? 【煩悩是道場】
12月28日 ニセ科学 【管理ポスト(VIDI AUDIVI LEGI)】
12月28日 年またぎ企画:コミュ論05-11「マスメディア+ブログの時代」(その1) 【アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)】
12月24日 道徳やしつけの根拠は自然科学にある◎ 【404 Blog Not Found】
12月18日 科学って一体なんだろうな◎ 【上を向いて歩いていくブログ】
12月11日 水の件 【Walk in the Spirit - 楽天ブログ】
11月13日 水からの伝言を信じないでくださいに含まれる科学的に見えて非科学的な部分。◎ 【レビログ】
11月11日 『「水からの伝言」を信じないでください』と言うのならやるべき事は一つだろう?◎ 【音極道茶室】
11月9日 「「水からの伝言」を信じないでください」を信じないでください」◎ 【ゲームの為なら女房も泣かす】
収集元はpoohさんのところとTAKESANさんのところ。
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他にもあったら教えてください。間違いとかも。