2024-08-27

心理的安全性が誤解されるシンプル理由

心理的安全性について理解したいのであればこの記事https://q.livesense.co.jp/2023/09/26/ が一番わかりやすい。

増田はこの記事理解するための補助線を引こうと思う。

もともと「◯◯的安全性」という言葉はいろいろな実学分野で使われていて、ほとんどの場合は何の誤解も招いていない。

たとえば、公衆衛生分野でよく使われる言葉に「微生物安全性」がある。

日本食品保蔵科学会誌VOL.27 NO.3 2001〔総説〕

カット野菜品質特性微生物安全性

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafps1997/27/3/27_3_145/_pdf

さて、カット野菜微生物安全性を保つために何が行われているのかみなさんお分かりになるだろうか。

ほとんどの人はお分かりになるだろうが、答えは「殺菌」。微生物安全に守られるどころか死んでしまっている。

このように人々は他の分野の◯◯的安全性については正しく意味が取れる。短期安全性短期くんを守っているわけではないし、情報理論安全性情報理論ちゃんを守っているわけではない。

しか心理的安全性になると急に「心理安全に保つ方法」と誤読してしまうのだ。

人の心=守るべきもの という先入観から誤読してしまうのだろう。増田はこれは仕方ないと思う。

微生物安全性が「微生物とりま環境で××(食べ物水道水)を安全に保つ方法であるように、心理的安全性とは「心理とりま環境で××(仕事労働者)を安全に保つ方法」だ。

からときには心理を殺すことすら必要になる。

このことを念頭においてもう一度冒頭の記事を読み返してもらいたい。きっと深く納得できるだろう。

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