オレオレFCは今季J1に初昇格した町田ゼルビアに敗れ、今季初の連敗を喫した。大卒新人のDF赤堀、MF宮崎をスタメンに抜擢し、前半は無失点も後半に2失点。終盤に鈴木潤主将のゴールで追い上げるも届かなかった。
イレブンは試合後、ガックリ肩を落とした。初昇格ながら首位独走気配の町田に完敗。試合後、駆けつけたロイブルサポーターからブーイングを受けた。野河田彰信監督は「今日は見ての通りや。何かあるん?何言うても、”言い訳“として書くだけやろ」と苛立ちを募らせた。
指揮官の采配は積極的だった。FWオ・セフン対策で195cm100kgのDF赤堀を、前線からのプレスで相手を嵌め込む意味合いでMF宮崎をトップ下で起用。統率力の高いDF本田を外してまで、大卒新人2人を抜擢した。前半は赤堀がオ・セフンを抑え込み、宮崎は前線からのプレスで攻撃を活性化。相手のシュートを1本に止め、無失点と理想的な試合展開で折り返したが、後半に暗転した。
8分に裏に抜け出したFW藤尾を止められずに先制されると、同22分には町田お得意のセットプレーから追加点を献上した。GK望月は「特に2失点目。防げたシーンだった。あれで相手の流れになってしまった」と悔やんだ。2点を追う終盤は長身のFWトーマス・ノレジーを投入し、赤堀を前線に上げた。後半40分に鈴木潤主将がこぼれ球を押し込んだが、反撃はここまでだった。
指揮官の苛立ちは止まらない。「前節もそうやけど、最後の質の部分。相手の脅威になってへんやんか」。放ったシュートは7本。ゴールをこじ開ける積極性と強引さが足りず、町田の強度ある守備にパスも通じなかった。鈴木潤主将も「これだけ、やられたのは久しぶり。僕達に必要なのはクオリティーをどれだけ上げ、アイデアを増やしていけるか」と唇を噛み締めて話した。
次節は20日、ホームで柏レイソルと対戦する。昇格以降、本拠地では負け無しの相手。鈴木潤主将は「おのおのがベストな準備をして勝ちたい」と顔を上げる。昨年も連敗は僅か2。初タイトル獲得へ、3連敗は避けたい。