2024-01-23

多様性バービー

今更、バービー映画を見ました。あと批評サイトもいくつか読んだ。

時代遅れフェミニズム映画だ、と言うことはさすがになくて、性別に限らず人種・体型・職業・疾患、さらには英語が喋れるかどうかにまで全般的差別はいけないとする現代の(英米の)革新の流れをきちんと受け止めていると思いました。

ところで、そのように差別を解消していけば、元々は差別により恩恵を受けていた特権階層、例えばこの映画でいう金髪・碧眼で美人グラマー女性、つまりバービーが表す概念のもの、はこれまで受けていた特権剥奪されます。するとそのような過去特権階級はこれまでより不幸になるのか。

そうではない、差別が解消され、個人自分の思うように人生を選ぶことができるようになったとしても、人間老いゆき人生において必ずしもハッピー感情ばかりあるわけではない、という点は変わりないが、そんな個人個人人生は皆美しい、と肯定する、そんな人間讃歌の映画だと思いました。

まり、これだけの革新思想に基づきながら、旧来的価値観であり保守的思想権化であるとも取れるバービーを叩き潰そうとしない、否定しない、という着地点を取ったのが、私には心地よかったです。

こんな映画大受けしているけれど、選挙ではトランプ勝ちそうらしいです。一体アメリカってなんなんだろう。。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん