2024-01-22

ポケモンブランディング功罪

 結局パルワールドの件で燃えているのって、ポケモンブランディングの影響でしょう。

 ゲーム的な面白さという点ではだいぶ以前からポケモンは低評価がされつつあって、批判の一つに組み上げたブランドに胡座をかいている、みたいな話がある。

 逆に言えば、胡座をかけるくらいには世界的なブランドとして成立しているわけじゃん。

 ポケモンという不思議な生き物について、可能な限り愛らしく隣人として存在し、データではなく友人としての扱いを心がけ、暴力的描写については極力誤魔化し、ぼかし、触れるにしても悪印象を可能な限り避けるように取り計らってきているわけで。

 そのブランディング自体成功していて、全世界の子供を含めた人々に愛されるコンテンツとして成立しているという点では、本当に稀有存在なわけで。

 じゃあ、そのブランドを真っ向からぶち破るのを見た時、どうなるかってったら「よくやってくれた」と「よくもやってくれた」の二つしかないわけじゃん。

 ブランドを愛していた側からすれば、ゲーフリ株ポケ任天堂自縄自縛で雁字搦めの中でなんとか継続しているコンテンツ禁忌を平然と、しかもわざわざ似せてまでされたら冒涜されたような気になるに決まってる。

 ブランドを疎んでいたり、大した興味がない側からすれば、今までぼかされたり誤魔化されたりしたところに真正から取り組み、しかゲーム性は(どのような組み合わせであれ)洗練されているのだから絶賛しても足りない。

 ブランド問題なんだから自意識に絡みついてくるし、感情的反論も増えるのは(正しい訳でもないだろうが)理解できる。

 そのブランドを築き上げて来たのはポケモン側なんだからある意味予期されていたことでもあって、それが正しい形に結実するのか、あるいは間違った形に結実するのかはこれからわかることだろう。

 別にブランドのお陰で大成したことは間違いないだろうし、ブランドのせいで袋小路に落ちることもあるだろうし。

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