2023-12-22

anond:20231222165624

これについて解説するのは、駒澤大学准教授井上智洋。2020年1月に、前澤友作社長Twitter上で、総額10憶円の「お年玉企画」を実施100万円を1000人に配るという企画だったのだが、これは「単なるお金配りではなく、社会実験」だと井上は語る。

その実験結果分析する専門家として参加したという井上は、なぜ前澤がこのような企画実施たか意図説明

格差が拡大していたり、貧困層が増加していたり、お金がないかチャレンジしたいことができない人もいるので、“大金を配った時に人々はどのように行動を変えるか”を検証した」とのこと。

実験では、当選した1000人を「A:当選後すぐに配布」「B:半年後に配布」「C:12か月の分割で配布」と3つのグループに分けて、アンケート実施

いきなり大金を手にした人たちは、1週間の平均勤務日数が4.5日から4.7日にアップ。さら自己成長のために勉強を始めた人が3.7%から4.7%にアップするなど、100万円を手にしたら怠ける方向に行くかと思いきや、やる気へと繋がっていたことが明らかになった。

実はこの調査は、お金をもらっていない人にも実施。すると、抽選に外れた人よりも、当選した人の方がギャンブルに行く人が少なかったという結果も。

世界でも現金給付実験例があり、麻薬中毒アルコール中毒の人がお金を手に入れた場合麻薬アルコールお金を使わなくなるという結果が出ているそう。

お金がないことによって短視眼的になり、長期的な計画が立てられない」と井上は語った。

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