増田の勤務校では、ここ最近インフルエンザによる急な学級閉鎖が相次いでいるのだが、その中でコロナ禍で起こった変化の恩恵を強く感じることが多い。
でも露骨にコロナで良くなったとか書くと怒られそうなので増田に書く。
コロナ以前は、電話を順番にかけ続ける恐ろしい作業が必要だった。
しかも学校の回線は一つしかないので一斉にはかけられないし、問い合わせがあっても受けられない。
それがいまや、メッセージを送るだけ。
もちろん全ての保護者に伝わることはないが、一部の伝わらない保護者にだけ対応すればいいので、負担は比べものにならない。
これも劇的な変化。
これまでは学級閉鎖だと完全に授業が止まって何もできなかった。
この場合、子どもたちのスイッチが完全にオフになっているので、再開した後には中断直前ではなく、かなり前からの復習が必要になってしまう。
要するに、結構な手戻りが発生するのだ。
もちろんオンライン授業は当初偉い人たちが夢見たような、対面と同じことができるものではなく、対面の半分もできない。
それでも子どもたちの生活リズムを乱さず、スイッチをオンにし続けることができる。
予定通り授業を進めることはできないが、大きな手戻りは防げるのでとても助かっている。
子どもたちもすっかり慣れて、急な対応でもトラブルはほぼ発生しない。
たぶんご家庭では苦労をさせているのだろうけど。
学級閉鎖中の子どもたちの様子を知る方法も、コロナ以前は電話しかなかった。
今はフォームで送ってもらって、届いてないところだけ電話をすれば済む。
労力はどれくらい減っただろう?
ここまで書いて、パソコンが必要なオンライン授業以外は、コロナ以前にもやろうと思えばできてたということに気付いた。
教育委員会の怠慢なのか、頭の固い校長の反対があったのか、理由はわからないが、これだけ効果のある改善がコロナ禍でなければできなかったというのが情けない。