センセーショナルなタコピーヒットからの本誌連載という流れとその作風から一ノ瀬家には敵が多かった。
ジャンプ本誌は競争が激しい故に「自分の好きなxxは打ち切られたのになんでこんなのが続いてるんだ!」と読者がアンチ化しがち。
毎週月曜深夜のXでは「一ノ瀬家クソ早く終われ終われ終われ」みたいな呪詛が渦巻いていた。
そんなわけで打ち切りを契機に水に落ちた犬を叩くがごとく一ノ瀬家及びタイザン5はああだこうだと言われ放題になっている。
やれあれがダメだのこれが良くなかっただのの事後諸葛亮から「タコピーも今思えば…」のような手のひら返しまで。
なまじタコピーは読んだ読者が多いだけにいっちょかみで我も我もと群がり結果として「タイザン5叩き」の様相を呈している。
嘆かわしい。
一ノ瀬家という一風変わった漫画の本誌連載は明らかに実験的な試みでチャレンジだった。
オリンピックの体操やフィギュアスケートで世界初の技に挑戦したようなもの。
失敗すればメダルには届かない、だがもし上手くいけば手堅くポイントを稼ぐ戦い方とは違う新しい世界が拓ける。
果敢に戦った者に対し観客席で見ていただけの人間に石を投げる権利などあるはずがない。
週刊少年ジャンプという日本漫画界の頂点とも言える場で6巻も単行本を出せたのはオリンピックなら文句なしの入賞レベル。
ただ健闘を称え、お疲れ様でしたと言う他ない。
いやいや、6巻も続いてこの結末?って思ったが チャレンジしても失敗したら叩かれるよ、そりゃ お金払って読んでるんだからさ オリンピックはスポーツ大会だけど、マンガはビジネス...
私たちを日々楽しませてくれる創作者たちにいつもリスペクトを。 楽しませてくれてれば打ち切られなかったんだよなぁw
タコピーとかいうのは最初からつまらんから手のひら返しじゃないぞ