食べるのが好き。
飲むのが好き。
炭水化物が好き。
味の濃いものが好き。
スパゲティ・ペペロンチーノに醤油をかけて食べるのが好きで、昼食後はいつも気絶したように寝ている。
「昨日は食べ過ぎたから、今日は普通にする(減らさない)」で摂生してるつもりでいる。
どこをどう見ても何も変わっていないのに、この10年らい「それでも少しずつ減ってる」と言う。
周囲に迷惑をかけているのに、自分では愛嬌のあるデブのつもりでいる。
そうやって自分自身を騙している。
それも親の人生だからと必死に納得しようとしてきたけど、気づけば声を聞くだけでも体に拒否反応が出るようになっていた。
何より辛いのは、本人が「自分は健康だ」と思い込むために、自分の食生活を素晴らしいものとして押しつけて来ようとするところだ。
私自身、幼い頃からの食生活の乱れで糖尿病になりかけたから、一念発起して必死にダイエットをしたのに、それをガリガリで不健康だと喚き立てる。
標準体重よりまだ少し重いくらいで「ガリガリ」に見えてしまう母親の目の方がおかしいのだと、何度説明しても納得しない。
弟は母親の影響のまま、ぶくぶくと太り続けて、たまに実家で寝ているところを見ると、1分に1回むせ込むような、恐ろしい寝息?を立てている。
自分は大丈夫だった、これからも大丈夫だという信念を強化するためには、子供のあからさまな不健康にすら無関心になれるらしい。
母親にとっては、「母の味」(炭水化物ばかりの料理)を否定して発酵食品や味の薄いものを食べたがる私が、異常で不健康な存在に見えるらしい。
私はもはや、母の顔を見るだけで食欲が失せるほどになって来てしまった。
元々胃腸は丈夫だから、それでも食べられるには食べられるが、食べ物の味が10分の1になったようにすら感じられる。
この母親のせいで、私はどれだけの健康な人生を失ってきたのだろう。
大変だな とりあえずここで吐き出しておこうぜ