2023-08-26

インボイスJT

JTインボイス制度登録しない農家に減額通告 公取委が注意

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230826/k10014174911000.html


コレのブコメはてサっぽい盛り上がりを見せている

JTろくでなしだという方向だ


だがちょっと消費税という制度のことを考えてみてほしい

仕入れが2段階あるとする

・素材A:100円(消費税10円)

部品B:700円(消費税70円)

製品C:1500円(消費税150円

消費者:1500円(消費税150円

この場合、まず消費者は150円消費税相当分を払っている

製品Cを作ったメーカーは、消費税として150円納税するが、仕入れ控除として、部品Bで支払った消費税を控除できる

実際には複数部品構成されるが簡単にするために、このまま話す

製品Cのメーカーは、仕入れ控除して、消費税を80円納税する

部品Bのメーカーは、仕入れ控除して、消費税60円納税する

素材Aのメーカーは、消費税10納税する

トータルすると、消費者が支払った150円は、それぞれの企業負担あい国庫納税される

ではここで、部品Bのメーカーが免税されていたとする


インボイス前の場合

製品Cのメーカーは、仕入れ控除して、消費税を80円納税する

部品Bのメーカーは、消費税70円を免税される(10円は控除されない)

素材Aのメーカーは、消費税10納税する

消費者が支払った150円は、部品Bのメーカー60円取り込んだため、90円しか支払われない

消費者が払った消費税150円から60円は免税事業者の【収入】になる

この話を住民税の減税処置みたいに話すのはちと話が違う

消費者は150円消費税を支払っているからだ


インボイス後の場合

製品Cのメーカーは、仕入れ控除できず、消費税を150円納税する(70円は控除されない)

部品Bのメーカーは、消費税70円を免税される(10円は控除されない)

素材Aのメーカーは、消費税10納税する

消費者が支払う150円は、製品メーカーによってそのまま国庫納税される

70円は控除されないが、部品Bのメーカーへは支払われている

製品メーカーは、控除されない消費税納税した上で、部品メーカーBへ消費税分を支払っている

実質消費税分のコストは倍になっている



公取委の話を真っ正直に解釈するなら

JTに、「おまえがー、免税業者消費税をー、負担するんだよー」と言ってるのだ

大企業の税負担を増やして、国に収められる税金(免税分)が増える話になるのだから

本来的には、共産党やらが大絶賛して大賛成しないといけない話だと思うんだよ

でも、どうしてか、インボイス反対とか言い出してる

凄い不思議

  • 【インボイス後の場合】 製品Cのメーカーは、部品B業者に消費税分を払う必要が無くなるんじゃないの。

    • それをやったのが今回のJTの話なんだよ 消費税分を払いませんよってね でも、免税業者は「免税されているだけ」だから、消費税分を請求する権利があるとぶち上げてる もっとも、請...

      • リベラル側(あとフリーランス)の意見は、消費税分を値引きさせられていたってもの 彼らは値引きさせられているにも関わらず、大企業が控除するために、書きたくもない消費税分を...

  • はてブの反応 ・これはインボイス制度がどうよりJTが邪悪なだけ ・制度的には免税事業者が貰った消費税をネコババしていたというよりは、免税事業者はそもそも消費税を貰っておら...

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