2023-07-15

初めての借りパク保育園児のころだった

40年以上前の話で恐縮だが。

俺が体験した初めての借りパクは、保育園児だったころだ。

当時はファミコンが大流行していて、我が家でもマリオブラザーズをみんなで楽しくプレイしていたのを今でも覚えている。

夕方休日になれば、近所の友達が俺の家に集まるのが習慣になっていた。

友達が沢山集まって、みんなでワイワイやっていた。

「1日1時間まで」という、今では懐かしい家ルールもあったw

とはいえまさにマリオが、俺や友達生活の中心だった。

そんなある日曜日のこと。

その日も友達が集まってきていた。

まずは外で遊んでから、その後にマリオプレイするのが習慣だった。

当時は、家の前が遊び場のようなもので、今では考えられないが、野球をしたり、サッカーをしたり、ドッチボールをしたり、やりたい放題だったw

そんな時、一人の男が家を訪ねてきた。

父の同僚?たぶん後輩らしく、父と親しげに話しをしていた。

それを俺たちは、遊びながら何となく横目で見ていた。

そして、その瞬間は突如としてやってきた。

父は、なぜかファミコンマリオブラザーズその男に手渡したのだ!?

その男は、それを笑顔で受け取り、お辞儀をして去っていた。

遊んでいた俺たちは、全員止まっていた。。。

ボーぜんと立ち尽くしていた。

何が起きたのか、誰も状況を理解できなかった。

仲の良かったシンヤ君は、口をポカーンと開けながら、「マリオどこいくがけ。。。」とつぶやいたのを、俺はなぜか今でも鮮明に覚えていて、そのシーンが今でも夢によく出てくる。

父は、俺たちが見ていることに気がつき「おっ!ファミコンちょっと貸したから!」と言って、去っていった。

ジャイアン的な立ち位置だけど、優しく、一番マリオを楽しみにしていたカツヤ君は、たぶん泣いていて、必死にそれをごまかしていた。

俺はたぶん相当ショックだったのだと思うが、それから記憶があまりない。

ただ、毎日のように父に「マリオいつ返してもらうが!?」と詰め寄っていたのは、何となく覚えている。

しかしその後、我が家ファミコンが戻ることは無かった。

これが俺が、人生で初めて経験した借りパクである

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