なんか目黒とか渋谷とか恵比寿とか自由が丘とか……こう「田舎ものが夢見る・知ってる・メジャーな東京の街」にあんだよね。
だからこう、成り上がり企業というか、ちょっと今風でイケイケの会社とかがある。
そういうところに就職決まった若いモンがびっくりするのが昼飯なんだよね。とにかく高い。ちょっとしたパスタで1000円超え。1500~2000円とかする店もいっぱいある土地柄。
そりゃ、コンビニだってファーストフードだってサイゼリヤだってあるにはあるよ。でもそんな「イケてる会社に入ってあこがれの東京暮らし」なのに田舎とおなじ食い物なんて……ってなる。
そういうのを慰めてくれたのがスープストックトーキョーだったわけ。
もちろんちょっとは高いよ? でもオシャレな個人営業レストランのランチよりは全然安い。
手が届く値段のあこがれの東京。
「裏切られた」と発狂してる人の気持ちはそんなところでしょう。
でもスープストックトーキョーはもう別に特別な場所じゃない。川崎にも西船橋にもある。
というか、会社自体はそもそもそんなのを目指していたわけではなく、それなりの高単価で質の良いものをブランディングして提供しようと思ったら序盤はそういう戦略になっただけで、ブランドが確立できたらより大きなパイをとりにいくつもりだったんだろうし。