それは党派性でもなければ、社会的地位でもなく、彼らの精神性にあったのである。
実にシンプルなその精神構造は「私が正しいと言え。私は安全だと言え」の一言に要約すれば9割事足りるほどに単純だ。
投資にしろ政治にしろ彼らは自分が間違った判断をしたことや、間違った主張をしたことを認めることが出来ない。
自分のやっていることが自分に危険を及ぼしていると考えることも出来ない。
はてなーが好き好んで馬鹿にする「大日本帝国軍は失敗を認める道徳的勇気を持たなかった」がまさに彼らにこそ深く深く突き刺さる。
すでに自分が失敗をしていることを認められないので自分を100%肯定する意見以外に対しては拒絶反応を示す。
自分がリスクを負っていることを認められないので100%の安全安定を保証してくれない意見に対しては牙をむく。
むしろ彼らは日帝の正しさをフォローすることで相互に傷をなめ合うべきだ。
だが出来ない。
何故か。
簡単だ。
彼らは「私たちは正しい。何故ならその正しさを自らの理論で証明できる」と言う勇気さえないのだから。
彼らの正しさはいつも誰かに肯定してもらった結果の「あの人達も正しいと言ってるんだぞ!みんなが私を正しいと言っている!」でしかないのだ。
悲しいな。
弱さとはあまりにも悲しい。