2022-07-02

anond:20220702181620

カゲロウは数時間死ぬように体が作られています

はかなく飛び回るカゲロウには口がなく、腸もないため、一切のエサや水をとることができないんです。

地球上には様々な虫が存在しますが、口がない虫というのはカゲロウの他に存在しません。

また飛行速度も非常におそく、鳥・コウモリ・魚など様々な動物にとって格好の獲物になります

釣りに使われる疑似的なエサの多くが、カゲロウモデルにしていることからも、その捕食されっぷりがうかがい知れます

そんな弱々しさやはかなさの代名詞にもなっているカゲロウ

しかカゲロウは3億5000万年から地球に生き続けている、生きている化石なのです。

そして彼らが何億年もの間、種として生き残れてこれた秘訣は、まさにこの弱さにありました。

弱肉強食自然界で弱さを武器に生き残ってきたカゲロウ生存戦略とは、いったいどんなものなのでしょうか?

カゲロウ誕生歴史から紹介していきます

目次

カゲロウ最初に飛んだ虫

カゲロウが成虫になるまで

カゲロウは食も眠りも捨てた

弱さに徹して生き延びる

カゲロウ最初に飛んだ虫

カゲロウの姿

カゲロウの姿 / credit: depositphotos

近年の研究により、昆虫がうまれたのは4億8000万年であることが明らかになっています

地球上の種の数が劇的に増加したカンブリア爆発が起きたのが5億年前であることから昆虫誕生いかに早かったかがわかります

昆虫誕生した当時、陸上には、やっとコケ類が増え始めたばかりであり、背の高い植物存在していませんでした。

そんな世界で、昆虫最初陸上動物として生活をはじめることになります

転機が訪れたのは4億年前。

この頃になると植物コケだけでなく、丈のあるシダ類の先祖もあらわれはじめます

まり昆虫たちの生活の場がより立体的になってきたのです。

すると、昆虫たちの中に、ハネをはやして飛び回るものたちがあらわれました。

旧翅類(きゅうしるい)と呼ばれる彼らは、地球最初に空を飛んだ最も原始的昆虫とされています

現在地球上で旧翅類に分類される虫は2グループしか存在しません。

1つは恐竜時代に大型化したことが知られているトンボ

そしてもう一つがカゲロウでした。

しかし近年になりトンボよりカゲロウのほうがより古い昆虫であるとされるようになり、その場合カゲロウ最初に空を飛んだ生物の、最後の生き残りとなりますhttps://nazology.net/archives/75749

記事への反応 -
  • セミが本当に本当に嫌い。 他の昆虫、爬虫類、両生類みたいな、友達と話してて「かわいい〜」っていうと「え?」って言われるやつだいたい全部平気だしむしろ好きなのに、何故かセ...

    • カゲロウ系は? ふわふわして鳥みたいだけど(最近ググりました)

      • カゲロウは数時間で死ぬように体が作られています。 はかなく飛び回るカゲロウには口がなく、腸もないため、一切のエサや水をとることができないんです。 地球上には様々な虫が存...

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