割れ厨のくせに自分の欲しい同人誌が中国語翻訳されたものしかなく委託販売もしてないと咽び泣いているのを聞いて思いついたことがある。
というのも同人誌のような原語で読めないことによる致命的な弊害というのは、いくら昨今翻訳技術が向上して無学でもツールを使えば書かれていることの意味自体のだいたいは理解できるようになっても、キャラものの同人誌の魅力というのはその独特の口調や台詞回しにあるのであって、意味だけ分かるという状態では到底味気なく面白いものではないというところにある。
でも考えてみると同人誌の作者は原作のキャラが言いそうなことを言わせて作品としているわけであって、そういった何を言いそうかということは有る程度原作に造詣があれば同じようなものを共有できているはずである。
となればたとえ意味だけでも分かれば、そこから原作的にどういう台詞に対応するのか推測するのはそんなに難しくないのではないか。
同人誌の原文の台詞が、原作でまさに言ってるシーンや、たとえば「シャミ子が悪いんだよ」みたいなとりあえず有名な台詞なら特にグーグル翻訳が弾きだすニュートラルな訳からも導きやすいだろう。
まあそんなわけでとりあえず自分が知ってる作品の同人誌の中で海賊版が流通しているものを一つ買ってみて、まずはそれは読まずに海賊版の方を以上のコツを踏まえて訳してみて、それが元の同人誌の原文に対してどれだけ忠実なものになっているものなのかという実験をいつかやってみてここに報告したい。
一文ずつ、中国語、翻訳、原文の順で示していく形式になると思う。
結びには的外れかもしれないけど一致率に関してちょっとした計算を行って客観的な総評を試みたい。