いや、既に書いたとおり「サービスをひとつ作ってみる」というのは「試合をやってみる」と対応する。
「壁に向かって球蹴ってみる」「リフティングしてみる」は「hello worldを出力してみる」「if文を使ってみる」と対応するか。
「サービスを作ってみよう」というのは、
プログラムの仕様を知って、部分練習が出来たら、次は通し練習をしてみましょうね、
まだ分からないことも多いだろうけど実戦形式のほうが理解しやすいですよ、ということにすぎない。
スポーツだって「口で説明するより実践してもらったほうが早い」ということはあるだろう。
その点ではコンセンサスを得られていると思う。
そしてプログラムというのは一人でも試行錯誤しながら「通し練習」できる性質がある。
フレームワークなんかを使えばチュートリアルをこなすだけでそれなりのものが出来あがる。
そして間違っていたら「ここのバグのせいで動きません」と教えてくれたりもするのだ。
もちろんそれで誰に迷惑がかかるわけでもない。
しかしスポーツ、特にチームスポーツで同じように試行錯誤するのは難しい。
ルールや戦術がわからず試合に参加すると、試合の流れに取り残されてボールが回ってこない、
チームの足を引っ張って怒られる、わけもわからず反則をとられる、よくわからない理由で笑われる、
というわけでプログラムのほうが「とりあえず通し練習してみろ」が通用しやすい環境ではあると思う。
サッカーでも「いまからやるのは初心者にルールを教えるための試合です」と言ってちゃんと知識のある人がフォローしながら練習試合をするならいいんじゃないかな。