駅のホームで電車待ちをしていた。ちょうど停車した電車の降車待ちの列の一番前がヨボヨボレベル100くらいのおばあちゃんだった。
大きな荷物を持っていたので電車のドア付近でもたついてしまったのか、なかなか降りられないようだ。ちょうど帰宅の時間で、後ろには5〜6人いた。
もたつく時間が若干長かったのでなんか大変そうだなと思ったその時、暴走する機関車トーマス並みの勢いで身長180cmくらいの男がおばあちゃんを思いっきり体で突き飛ばし、おばあちゃんは電車から弾き出されてしまった。おばあちゃんは腰を押さえてとても痛がっている。
本当にそんな人が存在するという事実に死ぬほど驚いた。そんな、もうほんとガチヨボヨボおばあちゃんに大の大人がイラついたからってタックルかますことある?
おばあちゃんを放置することは出来ず、思わず「大丈夫ですか?」と声をかけてしまった。彼女は「大丈夫、大丈夫」と笑っていたがそんなはずはないだろう。私は何度も「大丈夫ですか?」と聞いて、彼女の肩をさすった。
突然の出来事だったので気の利いた一言も言えず、「あの、荷物持ちましょうか」と意味のわからない気遣いをしてしまった。丁重に断られた。
ああ、何だかこういうことがいざ自分の目の前で起こるとなにをして良いのかわからなくなってしまう。
おばあちゃんタックル男に「バカヤロー!」と怒鳴りつけるのも違うと思うし、おばあちゃんに死ぬほど親切にするのもそれはそれで何だか善の押し付けのような気もする。かと言って無視するのもなんだか後味が悪い。
こういうときの最適解って何なんだ。
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