#MeTooの流れを受けたフェミニズム映画なんだと思うけど、その手の作品の中では珍しくあんまり鼻につく部分がなかった
ヒロインのマルグリットに真の意味で味方してくれないのは男に限った話じゃなく、女も大体そうだからかな?
義母は自分自身も強姦被害に遭ったにも関わらずマルグリットの告白を非難するし、友人だったマリーもマルグリットを裏切る
昨今のフェミニズム映画によくある、女の友情は強い!シスターフッド美しい!という流れがなかったので説教臭さが鼻につかず、フラットに見れたというか
マルグリット自身もそこまで毅然とした強い女って程でもなく、強いのは確かだけど終盤はただただ耐えてた印象なのがスーパーヒロイン過ぎなくて不快感なかった
あとイケメン枠のル・グリだけでなく、夫のカルージュも割とろくでもない辺りが
イケメンをクズにして冴えない男を比較的まともな役として出してくるフェミニズム映画のパターンに沿ってなくて(『ハリエット』も良かったけど、この点はちょっと残念だった)引っかかりがなかった
最後に出てきた息子はマルグリットの教育でまともな男性に育ったのかもしれないという希望が持てる辺り…?まあ時代を考えたらそれも夢想にすぎないんだろうけれど。
しかし合戦や決闘の血みどろ描写は迫力があって本当に凄かったし
テレビシリーズのゲーム・オブ・スローンズでも衝撃なのに大画面で見るとこうなのかーと感動した