2021-08-02

これで統合失調症患者犯人候補から外れるね

BLMが盛り上がってた頃に、ホワイトセイヴィア白人救世主)が話題になった。映画においては白人最後救世主役割を果たすことが多い、という話で、派生して黒人の描かれ方も俎上にのぼった。犯人役として蛮行をおこなう黒人像はもちろんのこと、マジカル二グロ(ちょうどいいところで白人アシストをしに来る黒人)なんてのも、もうポリコレ的に描けない状況になった。

藤本タツキの『ルックバック』で統合失調症に誤解をあたえるような表現があったとして変更があったらしい。個人的に、こうした声に創作物が左右されていくのはとくに興味がない。社会がそう変わっていってみんなが幸せになるならそれでいいんじゃね、と思う。

でもさ、もう統合失調症を悪く描けないのだとしたら、それはそれでどうなの?って感じもする。

例えば極端な話、推理もの映画で、犯人候補統合失調症患者ゲイ黒人白人だとしたら、もう犯人白人で決定なんだよ。だってそのほかは「まるで〇〇全員が殺人鬼であるような誤解を与える」って言われたら終わりだから

ルックバックだってそうじゃん。別に統合失調症って単語も、統合失調症主人公が憎んだり悪しざまに罵ったりする描写がなくてもこのザマなんだから

商業的にリスクなく悪役として描けるのが「社会的な強者しか残らない、っていういびつ構造なんだけど、その辺はどう考えているんだろうね。

  • 対策としては登場人物の弱者度を全員横並びにして、強制的に犯人を選ばざるをえない状況を作り出すやり方があるね。 ストーリーテラーの腕の見せ所。 例えば4人の容疑者がいて、そ...

    • 今度はL、G、B、Tのなかで誰が一番弱者であるかポリコレバトルが起こるだけじゃないか?

  • むしろ探偵もの作品は道筋を作らないといけないから犯人が統合失調症だったとはしないのでは

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