■anond:20210715213922

なんつーか日本って異なる背景を持つ人と関わる機会が極端に少ない社会なのかもな。

人間って「新興宗教にハマってるやつは総じてアタマが狂ってる」みたいに何か悪い背景を一つ持っていたらそれだけで全人格が悪いものであると断じられるほど単純なものじゃない。

そもそも何が良くて何が悪いのかも自分の属している集団次第だろう。

振り返ってみると、祖母が私財を宗教に費やさず勧誘活動を一切やっていなかった（ただ、俺に対しては一緒に勉強しないかと熱心に誘ってきた）のと、近所の某学会員たちも一切勧誘活動はしてこず、平均よりも良識的な人たちだったのが大きいのかもしれない。事実、穏やかで地域奉仕活動に熱心な人が傾向として多かった。

元増田がこういう経験をしたように、自分の持つ常識において悪いものであるとされる人々とも実際に関わってみれば何か有益な体験なりが得られるということはあるわけで。

そういう新興宗教に属している人たち自体、世間一般でどう言われていようが自分はそれで助かっているからそこにいるということもあるだろう。

同じ集団で固まりすぎてるから誰もが似たような背景を持つ前提で考えてその集団の常識において善か悪かだけで判断してしまい、「個々の人間がそれぞれ別の事情を持っていてある人にはそういうものも必要である」とか「そういうものが実際にその人の役に立ったことがあるからそこにいる」といった個別の背景にまで考えが及ばないのではないか。

Permalink | 記事への反応(0) | 22:52

ツイートシェア