結局グアルディオラが目指すサッカーって選手の能力が相手より上回っているときに最善になる戦い方なんだろう。
そしてその戦い方しかしないと縛りプレーしている。決勝のスタメンは、簡単に言えばシティの中で技術力が高い選手を上から順に選んだんだろうって勝手に思ってる。
サッカーの競争は激しい。どんなに勝ってた監督も、そのアイデアを周りに盗まれ、淘汰されていく。
ベンゲルは若手発掘に長けてたが、今やどのクラブも世界中のサッカー少年に目を光らせている。
モウリーニョが実践してた戦術的ピリオダイゼーションや徹底した敵のスカウティングだって"最初は"彼の専売特許だった。
同じようにグアルディオラの戦術アイデアもすでに多くの監督に盗まれ、その優位性は揺らいでいる(その上彼らは自分のサッカーを一つのやり方に縛りつけていない)。
2008年代のバルセロナ。守備ブロックはお世辞にも欧州トップレベルのものではなかったが、70%にもなるかというお化けポゼッションと、4-4ブロックの攻略手段を他チームが理解してなかったことで誤魔化すことができた。
今のグアルディオラのチームは、当時のバルセロナ程技術力に優れてはいないし、自身が考案したハーフスペース攻略によってシティの4-4ブロックは危険に晒されている。