「男が加害者」という論立てについて、モヤッとする時としない時がある。それが何による物なのか上手く言語化できなかった。
時には「全ての男性が加害者である」と言われても「なるほど確かにな」としか思わないこともあった。逆に「全ての男性が加害者というわけではないけど…」と言われても「なんか言い訳臭い上にモヤモヤは残る…」という場面もあった。
色々考えてみたんだけど、
という二通りの論立てがあって、前者は納得も賛同もするんだけど、後者を見るとなんかモヤッとするのかなと思った。
という論立てにも割と納得するんだけど、私自身も性犯罪被害経験があるし、また小さい頃は「男のくせに泣くな!」とか本読んでるだけで「もやしっ子で情けない」とか、(平成生まれだけど)昭和かと思うような環境で育ったので、そういうの無視して「おまえは加害者側だ」と言われると「いくらなんでも死ね」と思うよね。
物理的な身体に紐付いた人格の集団に線を引いて「こっちが被害者、あっちが加害者」と言われると腹が立つけど、それとは別に、この社会を支配する集合的無意識のような形での「男性」という存在に加害者的側面があり、「その特権化にあなたもまた奉仕している(側面がある)」「その特権をあなたもまた享受している(側面がある)」と言われると、身が引き締まる思いになるかな。