今後シス女性のスポーツ選手はこういう批判から逃げられない。トランス女性を女子スポーツから排除している限り。
トランス女性と競えば勝ち目の無いシス女性スポーツ選手が、トランス女性が得たはずの名誉や賞金や奨学金を得ている現状は、シス女性がトランスへの差別のおかげで利益を得ているとしか言いようがない。
今のシス女性スポーツ選手の地位はトランス差別という下駄でトランス女性を踏みつけて得ている不当な物だ。
黒人を排除した陸上大会で優勝した白人が「俺は地上最速の男!」とイキって富と名誉を得ているのと同じ構造だ。
もし、黒人が競技に参加するようになって、勝てなくなった白人が
「私は黒人に負けて入賞できなかった。そして奨学金を取れなかった。白人と黒人の生まれつきの身体能力の差はトレーニングでは埋められない。これはフェアな競争ではない」
と泣き言を漏らし、黒人を排除した白人だけの競技に戻すべきと訴えたらどうなるだろう?
こんな差別主義者の言葉に耳を傾ける人はいない……と思いたいが、アメリカの女子高生が同じ構造の主張をしているのに賛同する意見が多くて驚いた。
https://togetter.com/li/1627549
健康体のシス女性というマジョリティがトランス女性というマイノリティからチャンスを奪うなど許されるはずがないだろうに。
トランスジェンダーというシス女性と比べても社会的に不利な立場にある彼女たちが、奨学金を得て進学したり、スポーツ選手として成功したりと、逆境から這い上がるための数少ない道の一つが女子スポーツ競技だ。
貧しい家に生まれた黒人が生まれ持った身体能力を活かして陸上競技やバスケで成功し、結果として白人というマジョリティの選手が夢破れたとして、何が問題だというのか?
釣れないね...